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進藤大典 PGAツアー・ヤーデージブック読解

飲むか飲まれるか スタジアムホールの難敵は「風とブーイング」

■TPCスコッツデール 16番パー3(163yd)

◇米国男子◇ウェイストマネジメント フェニックスオープン 事前情報◇TPCスコッツデール(アリゾナ州)◇7261yd(パー71)

ホールの全周をギャラリースタンドが囲む、PGAツアー名物・スタジアムホール。ビールを飲みながら大いに盛り上がるパー3には、選手にとっては巧妙なワナが待ち構えています。

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まるで野球場やサッカー場のような作りになっているため、スタンドに邪魔をされてティショットの前に風を感じることができません。テントの最上段に立っている星条旗がもう少し高い位置にあればいいのですが…。特にフォローの時には要注意。ティで感じるよりも強く吹いていることが多くあり、“おかまを掘ってしまう”(グリーンをオーバーする)選手が続出します。

PGAツアーを戦う選手にとって、163ydという距離は8Iや9Iという番手を持てる距離。それでも、このグリーンは真ん中が高く、攻めすぎると短いクラブでも奥に下っていってしまいます。

ではカップが手前に切られた時はどうでしょう。ウェッジでも打つことができますが、左にピンがあるときは厄介です。ショートサイドに構えるバンカーは、左足上がりのライになりにくいフラットな形状なので、ボールを上げにくくなります。バンカーショットを“OK”につけることが難しく、微妙なパーパットが残りやすい。

安全に右サイドから攻めた場合にバックスピンがかかりすぎると、手前のラフまで戻ってしまうことも。ただそれよりも大変なのが、ギャラリーに“ピンから逃げた”と思われること。途端にすさまじいブーイングが飛んでくるホールは、世界でも他にないのです。(解説・進藤大典)

進藤大典(しんどう・だいすけ)
1980年、京都府生まれ。高知・明徳義塾を卒業後、東北福祉大ゴルフ部時代に同級生の宮里優作のキャディを務めたことから、ツアーの世界に飛び込む。谷原秀人、片山晋呉ら男子プロと長くコンビを組んだ。2012年秋から18年まで松山英樹と専属契約を結び、PGAツアー5勝をアシストした。

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