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【WORLD】Golf World コースランキング調査/ PGATOURコースランキング特集(1)

Golf World(2012年1月16日号)texted by Geoff Shackelford、Craig Dolch

全米にある膨大な数のゴルフコース。PGAツアーを戦うプロゴルファーたちは、自分たちが生きるその舞台についてどう考えているのだろうか。米国ゴルフダイジェスト社の「Golf World」では彼らを対象に取材を行い、PGAツアーのトーナメントが開催されるコースのランキングを決定した。GDOではそのトップ20を紹介する。

【調査の方法】
PGAツアープロ81人が匿名であることを保証した上で、時間を惜しみなく割いて、彼らの想いを示し、好き嫌いを正直に話してもらった。

このランキング調査は、とてもシンプルなもの。昨年1年間を通じて、ここ3年間でツアー会場となったコースについてそれぞれ10点満点で、点数をつけてもらった。

唯一の“決まり”は、プレーヤーにコース設計の感覚だけを持ってもらったことだ。私達は、コンディションや選手ラウンジのミルクシェークの美味しさ、駐車場に簡単にアクセスできる、といった先入観は無くして考えて欲しいと頼んだ。PGAツアーカードを持っているメンバーに、ここ3年間のツアーの動向の“証人”として、52コースの設計的な評価を教えて欲しいとした。そして、それぞれのコースについて、建設的な批評もお願いした。

私達が接触したひとりの選手は「こんな沢山の宿題を貰ったのは高校以来だよ」とコメント。何人かの選手は実際に記入し、10ページにも渡る用紙を返してくれた。81人のほとんどは、練習場やロッカールーム、パッティンググリーンで、慎重にコースリストをチェックし、私たちは彼らの点数やコメントを録音した。そのプロセスは少なくとも15分かかり、時折この倍の時間もかかった。中にはデザインメリットを分析するのに50分かけたこともあった。

ベテランの2人は、本件に真剣に取り組むことで、コースの長所短所を熟考するだけでなく、最終的に彼らの評価が一貫しているかをチェック。微調整した頃には、精神的にも疲れた様子だった。何選手かは根気が足りないような様子も見せたが、この作業に没頭していた選手もいた。ともかく不平も言わず何とか取り組んでくれた。練習時間を30分も削った元メジャーチャンピオンは「これは面白いね。こういう事をやるのは好きだよ」。近くにいた選手からランキングの事を聞いた他の選手は、彼の想いを伝えたいと私たちに言ってくれることも。多くの選手が評価に苦労したが、選手とファンの交流の大きな役割を果たす“野外施設”で、考えを提供できるチャンスを楽しんでいた。

ティータイムを取るためにスコッティ・キャメロンの限定パターをトレードしなければならないほど立派な(高額な料金をとる)コースに対しての、厳しい評価もある。しかしながら、覚えておいて欲しいのは、Golf Worldの調査は、選手たちがプレーするコースについて語ることができる稀な機会を提供しているということ。また、彼らのコースセッティングに対する多くの批評が、毎週のティボックスの場所とホールロケーションを決めるツアースタッフたちの圧倒的にポジティブな気持ちよりも、勝っていることに言及しておく。数名の選手は、極端なセッティングやメンテナンスの問題を、コース設計に関する見解から切り離せなかった。

好き嫌いという点では、選手は驚くほど一貫性があった。最も顕著だったのは、「古いコースが好まれる」ということだった。選手たちは古いコースが、精度の高い方法でアップデートされないことを好まない。単純にスコアをつり上げる目的で、安易に距離を伸ばしたと彼らが思っているコースは、評価が低くなった。具体的には、プロたちは距離のあるパー3が本当に嫌いらしい。繰り返しとなるが、選手たちは、試練もなく面白くもないホールは、リスクも報酬も消え失せるような200ヤード以上のパー3であると話してくれた。

最後に私たちは、選手たちがどれだけ熱心に設計の微調整や、ルート、戦略やプレイアビリティーの変化に、気をとめているか、ということに感銘を受けた。「変化」が設計やコースへの尊重を反映していないようなら、プロたちはそんなコースは受け入れず、その「変化」を“下手の横好き”のようにあしらったのだ。

米国ゴルフダイジェスト社提携
Used by permission from the Golf DigestR and Golf WorldR. Copyrightc 2011 Golf Digest Publications. All rights reserved

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