スリクソンのマッスル愛用のきっかけはもちろん… 佐藤大平は1Wのトラブルも乗り越えた
◇国内男子◇フォーティネット プレーヤーズカップ 最終日(2日)◇成田ヒルズCC(千葉)◇7137yd(パー71)◇曇り(観衆1747人)
32歳の佐藤大平が待望のツアー初優勝を飾った。初めて首位で迎えた最終日を7バーディ、3ボギーの「67」で乗り切り、通算20アンダーとして後続に2打差をつけた。
4日間60台を並べた安定感の裏で、1Wのトラブルを乗り越えていた。2打差9位と上々のスタートを切った初日のホールアウト後、ヘッドが割れていることに気付いたという。急いで茨城県内の自宅に戻って同じタイトリストGT2のスペアをピックアップし、午前8時20分と早朝のティオフだった2日目に間に合わせた。
3メーカー混在のセッティングで、ダンロップ スリクソン Z-FORGED アイアンには佐藤らしいエピソードが詰まっている。「最初に言われたのは松山さん。『これいいぞ』『使えよ』って」。東北福祉大の2学年先輩で兄貴分と慕う松山英樹のフロリダ州の自宅で合宿を張った際に勧められて以来、5年ほど同じモデルが手放せない。
2019年に発売され、松山が21年「マスターズ」を制した際にも使っていたことでも知られる。操作性に長けたマッスルバックでありながら、「(ヘッドが)大きいんですよ」と特徴を端的に説明した。さらに「僕、結構上っ面に当たるんです。キャビティだと上に当たると飛ばなかったりすることもあるけど、マッスルは上に当たった時でも強い」と、自らの傾向にもマッチしているとうなずく。
やはり、先輩の言うことは正しかった――。「もちろんです!」。決してお世辞じゃないことを最高の結果で証明した。
<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:タイトリストGT2(10度)
シャフト:藤倉コンポジット 24 VENTUS BLACK(重さ60g台、硬さX)
グリップ:ゴルフプライド MCCアライン
フェアウェイウッド:テーラーメイド Qi35(3番15度、7番21度)
シャフト:藤倉コンポジット 24 VENTUS BLACK(70g台、X)
ユーティリティ:ダンロップ スリクソン ZXi ユーティリティアイアン(4番23度)
シャフト:日本シャフト NSプロ モーダス3 ハイブリッド グラファイト オン スチール テクノロジー(S)
アイアン:ダンロップ スリクソン Z-FORGED(5~9番)
シャフト:日本シャフト NSプロ モーダス3 システム3 プロトタイプ(X)
ウェッジ:タイトリスト ボーケイSM10(46、50、54度)、ボーケイ ウェッジワークス(60度)
シャフト:日本シャフト NSプロ モーダス3 システム3 プロトタイプ(46度)、トゥルーテンパー ダイナミックゴールド EX ツアーイシュー ウエートロック(50、54、60度)
パター:スコッティキャメロン GSS M3 プロトタイプ