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逆転&逃げ切り 日本男女が団体、個人で“4冠”

最終18番グリーンサイドで、ホールアウトしてくる岡崎錬を最高の笑顔で迎える、橋田源太郎監督と他のメンバー。「何位かわからず、最後のパットを入れておけばまだ可能性はあるのかな…くらいに思っていた」という岡崎も、すぐに意味を理解し、顔をほころばせた。愛知県の中京ゴルフ倶楽部石野コースで行われたジュニアの国別対抗戦「トヨタジュニアゴルフワールドカップ2015 Supported by JAL」最終日。日本は団体戦逃げ切りに成功した女子チームとともに、男子チームも見事優勝を飾った。

4打差でスウェーデンを追いかけた男子チームは「みんなで2ケタアンダー、10アンダーを出そうという話をしていた」(塚本岳)という言葉を超える、この日だけで13アンダー。金谷拓実は、「リスクをおかしてでも攻めていこうと思っていました。最後の最後でショットとパットがかみ合って良かった」という「66」。塚本も、「今日は素直にうれしいです。2打だけですが、貢献できて本当に良かったと思います」という「69」で続いた。

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そして締めくくりは、この日「65」の岡崎だ。「奇跡が起きましたね。ゾーンに入れた感じでした。この大会まで調子が悪く、不安だったのですが、ここまで堪えてきた分、今日かみ合ったのかなと。最終日なんでやってやるぞという気持ちしかなかった」という意気込みで、個人戦優勝の座も引き寄せた。

「優勝と聞いて、信じられないです。個人戦を意識していて、個人でがんばれば、自然と団体戦にもつながると思っていたんです。そのほうが気分的に楽なんじゃないかと」と岡崎。「団体戦は最後まで楽しかったですね。日本チームで集まってやるというのは、気持ちいいですね」

橋田監督も、選手たちの頑張りに脱帽といった様子。「女子に負けないように頑張れ、と。みんなきっちり自分の流れをつくってくれました。前半をよく辛抱していたので、ゲームの流れがこっちに向いたんだと思います。公約通りというか、それ以上の成果を残してくれました。彼らが日頃から練習に取り組んできた成果だと思っています。想像以上です。素晴らしい選手たちですね」と手放しで讃えた。

一方、18番で最後の松原由美を迎えた女子チーム全員の表情は、安堵という言葉が正しいのだろう。韓国に追い上げられながら、初日からのリードを活かして、エキシビジョンとして行われた昨年に続く“連覇”。

「後半はずっとバーディチャンスだったんですが、パットが全然入らなくて」という新垣比菜は「74」。蛭田みな美は、この日「71」としたが、「私は全然大丈夫なんですが、ほかのふたりは疲れていたと思う。私が引っ張っていけなかったのが残念」と表情は浮かなかった。

団体とともに個人でも優勝(2人同時)を果たしたが、この日、第3ラウンドに続いての74、2オーバーでは、松原も明るいコメントで話を始めることはできなかった。「今日は全然パッティングが良くなかった。ショットもだんだんと悪くなり、それをパターでカバーできなかったというのが今日の内容ですね。1日目、2日目しか良いゴルフができなかったのが、自分のいまのレベルだと思っています」

それでも優勝、しかも男女同時の偉業について問われると、もちろん喜びを隠せない。「団体戦も個人戦も優勝できて、うれしいです。団体戦では初日、2日目しか貢献できなかったんですが、こうやって日の丸を一番上にすることができて、本当にうれしい」と胸を張った。

トヨタジュニアゴルフワールドカップ公式サイト

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