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ウォーバーンでの歓喜から2年 渋野日向子の全英制覇を振り返る

◇メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 事前情報◇カーヌスティGL(スコットランド)◇6850yd(パー72)

米女子ツアーのメジャー最終戦(第5戦)は19日(木)、スコットランドのカーヌスティGLで開幕する。渋野日向子は歴代優勝者のひとりとして、前年に続く出場。笑顔で世界中を虜(とりこ)にした2019年大会を振り返る。

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当時20歳、2度のプロテスト受験を経て日本ツアーのルーキーシーズンを送っていた渋野は7月までに2勝を挙げてメジャーに初挑戦した。それまで海外での試合経験は皆無。初めて乗り込んだ英国で、初日にいきなり7バーディ、1ボギーの「66」をマークして首位に1打差の6アンダーの2位スタートを切った。

2日目からも堂々の優勝争い。林間コースのイングランド・ウォーバーンGCは天候にも恵まれ、上位のスコアの伸ばし合いを引っ張る一人になった。4バーディ、1ボギーの「69」と2日続けてアンダーパー。9アンダーの単独2位で予選通過を果たした。なお、9人が出場した日本勢は3人が予選落ち。横峯さくらと当時アマチュアの安田祐香が1アンダーの36位で決勝ラウンドに進んだ。

アシュリー・ブハイ(南アフリカ)を3打差から追った渋野は、ムービングデーの後半に強さを発揮した。3パットボギーをたたいた9番で差は6ストロークに広がったが、直後の10番でバウンスバックに成功すると、最終18番までにインコースで6バーディを奪って「67」で回り、単独トップに浮上した。

54ホールを終えた段階でのメジャーのトーナメントリーダーとして公式会見に出席。「食べたモノがすべて出そうなくらい。終わった今、すごく緊張しています。今までで経験したことのない感情ですね」と笑顔で語った。

運命の最終日は前半に後退した。3番では4パットのダブルボギー。アウト9ホールでスコアを1つ落とし、首位から一時陥落した。

1977年「全米女子プロ」で優勝した樋口久子以来、42年ぶりの日本女子によるメジャー制覇への期待がしぼんだところで、渋野は得意のインで猛チャージをかけた。トップに2打のビハインドで迎えた12番、短いパー4で1Wを振り切り、1オン成功でバーディ。トップにいたリゼット・サラスを終盤にとらえ、18番で6mのバーディパットをねじ込んで「68」でフィニッシュ(通算18アンダー)。歴史的快挙に「なんかすごいことをしてしまったんだなって思いますけど、まだ実感もないですし、なんで私が優勝しちゃったんだろうって思っていて。優勝した理由が分からなくて、何とも言えないです」と終始笑顔で語った。

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