金谷拓実の最新14本 大学以来6年ぶりドライバーを「G440」に替えた理由
◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 事前(13日)◇クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)◇7626yd(パー71)
金谷拓実が約6年ぶりにドライバーを替えた。学生時代から慣れ親しんだ「G410 PLUS」を「G440 LST」にスイッチした。いったい何があったのか。
金谷は「試したらちょっと飛んでいる感覚があって。実際にデータも良くて、打ち出しと初速が上がりました」。実にキャリーで5yd近く飛ぶようになったという。距離の長いコース、飛ばし屋の多いフィールドで戦う身には、その5ydがかなり大きい。「自分は低くて転がるような球が多いんですけど、天気が悪くなってウェットになると、途端に飛ばなくなる。西海岸の試合はまだごまかせていたんですが、(ウェットなコンディションが多い)東海岸とかの試合でよりその差を感じてしまって…」。背景にそんな切実な理由があった。
長年苦楽を共にした信頼の置けるヘッドを替えることには、相当勇気がいったはず。「新モデルが出るたびに毎回“使いたいな”とは思うんですが、なかなか練習する時間が短くて。信頼したクラブを使いたいし、中途半端に試合に臨むのは嫌いなので、結局エースを使い続けてきました。でも今回はうまく決断ができて、結果も出ました。これからも信頼して使っていけたらなと思います」。ドライバーを替えた2週前の「CJカップ」で5位に入り、今季ベストの結果を出した。
ほかにもアメリカに来て替えたクラブがある。ウェッジだ。これまで「グライドフォージドプロ」(Sグラインド)のバウンス10度を8度にして使ってきたが、さらに2度減らして6度(Tグラインド)にした。「西海岸の試合を回っている時に、ペタペタなライから砲台グリーンのショートサイドに打つケースが多くて。そんな時に8度でもバウンスが邪魔になっていたんです。6度にしたら全然違うんですよ。今まではバウンスに助けてもらってスピンをきかしていたんですけどね」。シーズン序盤の西海岸シリーズですぐに替えたという。
アイアンもバウンスを減らしたモデルを試す予定をしている。「今までクラブのことは疎くて、(クラブテストなど)そういうのをやってこなかった。でも、こっちにアジャストするために“日々勉強だな”と思って、クラブのことを考える機会は増えました」。アメリカの全く環境が違うコース、フィールドで戦う中、考え方も徐々に変化が生まれてきているようだ。
<金谷拓実の14本>
ドライバー:ピン G440 LST(9度)
シャフト:USTマミヤ The ATTAS(重さ60g台、硬さX)
フェアウェイウッド:ピンG410 フェアウェイウッド(3番 14.5度)
シャフト:USTマミヤ The ATTAS(重さ60g台、硬さX)
ユーティリティ:ピン G410 ハイブリッド(3番19度)
シャフト:USTマミヤ ATTASハイブリッド(重さ95g、硬さS)
アイアン:ピン G710アイアン(5番)、ピン i230アイアン(5番~W)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド AMT ツアーホワイト(X100)
ウェッジ:ピン グライドフォージドプロ(52、58、60度)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド AMT ツアーホワイト(X100)
パター:ピン シグマ2 アーナ パター