女子ツアーでブリヂストンの新ドライバー「BX1」「BX2」を発見 桑木志帆、阿部未悠ら投入か
◇国内女子◇宮里藍 サントリーレディスオープン 事前(10日)◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫)◇6558yd(パー72)
毎週のように新製品の情報を届けている中、六甲国際GCの打撃練習場で、またまた見慣れぬヘッドを発見した。ブリヂストンの新ドライバーとおぼしきモデル。「BX2 HT」、「BX1 ST」、「BX1 LS」、「BX1スターTOUR」の4機種がラインアップしていた。
メーカーからの発表はまだないので、見た目で判断すると、「BX2 HT」が一番大きく見えて、ヘッドもシャロー形状で最もやさしいモデルに感じる。「BX1 ST」、「BX1 LS」の順でヘッドがディープになり、プロが好みそうないわゆる低スピン系のたたけるヘッドに。そして「―スターTOUR」は、見た目にも小ぶり。いかにも操作しやすそうな顔をしていた。それぞれの性能については、打っている選手のコメントから探っていきたい。
「BX1 LS」をいきなり投入しそうな勢いなのが桑木志帆。「すごく良かったです。いま使っているクラブといい意味で大きく変わらず、振り心地が似ている。すぐに変えられそうです」。桑木は全米女子オープンに出たばかり。「向こうの選手は背も高いし、トレーニングもしているし、飛ぶ選手が多い。(2打目を)もう少し短い番手で打てるようになれたら楽になるだろうな」と痛感して帰ってきた矢先の好タイミングのテストだった。距離を出すために半インチ長くした新ドライバーに可能性を感じた。「いきなり今週の投入も考えています。距離とかボール初速とかスピン量のデータを見ても問題ない。長くした効果もあってなのか、強い球も出ています」と投入に前向きだ。
一方で「BX2 HT」を試打して、すでにバッグイン予定なのが阿部未悠。「実は4月ぐらいにデモで打っていて、その時からいいと思っていたんです。サントリーまで使えないと聞いていたので、早く使いたかったです」。元々「B3 MAX」を使っていた阿部。「今回のものは、打感が重たい感じがします。フェースに乗って、弾きすぎないというか。球持ちがいい方が私は好き。初速もちょっと出ているので、飛距離が伸びています」と平均で3yd伸びたとか。「今週は雨予報で、地面も緩くなるから、替えちゃうのもありかなと思っています」
桑木と同じ「BX1 LS」を試していたのが、鶴岡果恋だ。「打感が柔らかいですね。右に行きそうだなって球でも、意外とつかまってくれる。落ち際もドローになっていました。雨だと余計右に行きやすいですけど、きょうの雨の中の練習でもつかまっていた」とファーストインプレッションは上々。さらに気に入ったのは球の高さで、「私はけっこう低い球が好き。そこまで高くないのでちょうどいいかなと。今のドライバーが調子いいので、どっかのタイミングで合わなくなったときに(新モデルを)使いたいな」と話す。
契約選手から軒並み高評価の新しいブリヂストンのドライバー。このあと男子ツアーでもテストを始める予定。また選手の使用状況が分かり次第、情報をお届けしたい。(編集部/服部謙二郎)