今季から契約フリー櫻井心那の最新WITB ドライバーは「GT×GT」に
◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄)◇6610yd(パー72)
一昨年に4勝を挙げた櫻井心那にとって、昨季は未勝利と不本意なシーズンだった。今オフから目澤秀憲コーチに師事し、さらにクラブも契約フリーになった。体制を一新して開幕を迎え、クラブセッティングも大きく変わった。
ドライバーは各社の最新モデルを打った。最終的にタイトリスト「GT2」がバッグイン。決め手について、「一番大きかったのは右に出る滑る球がなくなったこと。いままでは抑える球を打とうとした時にちょっと滑りそうな感じがあったんです」と話す。テストではGT1、GT2、GT3と3機種それぞれを打ち、最終的に「2」の安定感を優先した。「『2』も『3』もつかまりは良かったですが、打ち出し角、落下角、スピン量の全ての数値が良かった『2』になりました」。シャフトは「たたけるのが好き」とディアマナのGTを継続して装着。“6S”とハードスペックだ。
フェアウェイウッドも同時に試し、ドライバーと同じ「GT2」に落ち着いた。「2」と「3」を試し、「『2』の方がスピンが入って高さも出せました。ある程度コントロールできる」とこちらも安定感を重視している。
アイアンは昨シーズンの9月に替えたスリクソンの「ZXi7」を継続。「打感が最高」というヘッドへの信頼は厚い。
一方、ウェッジはボーケイ「SM10」へスイッチ。ロブウェッジの58度は女子プロの中で最も多い「Mバウンス」に。櫻井用にリーディングエッジを削って少し角度をつけている。削りを担当したツアーレップによれば、「『M』はもともと開きやすいソール。開いて使うアプローチの時はいいのですが、ハンドファーストで打つような時に少し突っかかるという話をプロから受け、リーディングエッジを落としました。開いてロフトをつけるように打つのも、ハンドファーストに打つのも、両方やりやすい仕様になっています」。まさに万能ソールといえる。バックフェースには彼女の愛称である「COCONUT(ココナッツ)」の文字が入る。
クラブを替え、コーチをつけて心機一転。序盤戦で浮上のきっかけをつかみたいところだ。
<櫻井心那の14本>
ドライバー:タイトリスト GT2(9度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナGT(重さ60g台、硬さS)
フェアウェイウッド:タイトリスト GT2(3番15度、5番18度)
シャフト:藤倉コンポジット 24VENTUS BLUE(60g台、S)
ユーティリティ:テーラーメイド Qi35 MAX ユーティリティ(4番23度)
シャフト:三菱ケミカル TENSEI Pro 1K 80HY(S)
アイアン:ダンロップ スリクソン ZXi5 (5番)、ZXi7(6番~PW)
シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH neo(S)
ウェッジ:タイトリスト ボーケイSM10 (48、52、58度)
シャフト日本シャフト NSプロ 950GH neo(S)