2026年 日本オープンゴルフ選手権競技

昨年覇者の片岡尚之が感じていた責任「僕のせいだと思っていた」今年も海外メジャー切符が懸かる一戦に

2026年 日本オープンゴルフ選手権競技 事前 片岡尚之
6人目の大会連覇に挑む片岡尚之

◇国内メジャー◇日本オープンゴルフ選手権競技 事前(14日)◇タラオCC西C (滋賀)◇7411yd(パー70)

昨年大会覇者の片岡尚之は、その決定が出るまで少しばかり気が休まらなかった。本年度の「日本オープン」優勝者に、2027年の海外メジャー「マスターズ」と「全英オープン」への出場資格が付与されことが正式に決まったのは9月22日。昨年よりも約1カ月遅れて届いた“吉報”に「いやぁ、良かったです。今年なくなったら、僕のせいだなと思っていたんです」と、ほっと息をついた。

1年前、日光カンツリー倶楽部(栃木)を舞台に、通算3アンダーで並んだ原敏之とのプレーオフを1ホール目で制し、メジャー初タイトルに輝いた。同時につかんだものが、この年から付与されたメジャー2大会の出場権だった。

しかし、メジャー初出場だった4月の「マスターズ」では、初日にプロワーストの「84」をたたいて予選落ち。「僕が結果を残さないと」と危機感を胸に挑んだのが7月の「全英オープン」だった。初日3オーバー106位と出遅れながら、2日目に意地の「68」をマークして決勝進出。59位で4日間を終えた。ナショナルオープンのチャンピオンとしての責任を感じていたからこそ、2年連続で出場権が付与されることは、28歳にとっての“吉報”だった。

2026年 日本オープンゴルフ選手権競技 事前 片岡尚之
思い出の大会を復調のきっかけに

一方、国内ツアーでは苦戦が続いている。6月の国内メジャー「日本ツアー選手権」で2位に入ったものの、ここまでの13試合で決勝までの4日間を戦いきったのは5度にとどまる。直近3試合も、体調不良も重なって2度の棄権と予選落ち。もちろん手をこまねいているわけではなく、試行錯誤を続けている。それでも、持ち前のパッティングの不調を改善しきれていないのが現状だ。「生命線だったんですけど、そこでスコアをまとめきれなくなっちゃったのが痛い」と受け止める。

前夜は恒例のチャンピオンズディナーに出席し、歴代覇者の先輩たちを前に乾杯の挨拶を務めた。「すごく緊張した。でも本当に貴重な経験で、参加できたのがうれしかった」。あらためて実感したナショナルオープンの重み。この国内最高峰の舞台を、今シーズンの苦しい流れを変えるきっかけにしたい。

「まずは予選ラウンドを通りたい」。片岡はそう言って足元を見つめた。もう一度、夢のオーガスタへ――。そう水を向けられても「もう1回行きたい気持ちはあるけれど、狙って勝てるような試合でもない。一打一打集中して、いつも通りにプレーしたい」と、引き締まった表情を崩さなかった。(滋賀県甲賀市/中村文香)

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