<スコア速報中!> ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つか
2024年 ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!
期間:04/25〜04/28 場所:太平洋C御殿場C(静岡)
「いま僕はココにいます」Vol.187 日本編
人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・30歳。2012年のプロデビューから活躍の場を海の向こうに求め、キャリアで足を運んだ国と地域の数は実に70に到達した。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。
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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕は静岡にいます。
今週は日本でのDPワールドツアー(欧州男子ツアー)。「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」は、25日(木)に開幕します。国内でプレーするのは昨年の大会から1年ぶり。会場はことし、静岡県の太平洋クラブ御殿場コースに変わりました。
数えてみると、毎年ココで行われている国内ツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ」に最後に出場したのは2017年でした。2位だったプロ2年目の2013年が一番の記憶にあります。最終日最終組を回って、最後は谷原秀人選手に競り負けました。プロゴルファーは悲しいかな、負けたこともずっと覚えているもの。その年の秋に初優勝した「アジアパシフィックパナソニックオープン」よりも、思い出がハッキリしています。
久々に来た御殿場は18年に改修されて、さらに良いコースになったように感じます。欧州ツアーの他大会の会場に比べると、フェアウェイはやっぱり広い印象。以前とはバンカーの配置が多くのホールで変わり、ショットでかかるプレッシャーが増えました。ここまでは天気が悪いのですが、富士山がパッと見えたら外国人選手の心にさらに響くんじゃないかなあ。
開幕前の練習ラウンドは普段から仲のいい永野竜太郎選手、そして谷口徹選手も一緒でした。谷口さん、2月で56歳。バリバリのシニア。実は先月ぐらいから、「欧州の試合頑張れよ。御殿場で一緒に回ろうな」ってメッセージをもらっていました。先週は箱根でシニアツアー「ノジマチャンピオンシップ」に出ていらしたので、「ちょうど流れもイイから来たわ」だそうな。ホントにまだまだ元気です。
もう一人は小木曽喬(おぎそ・たかし)選手で、ことしは念願のシード選手として日本でプレーします。実は福井工大福井高時代の僕の後輩。彼が中学3年生の時、愛知県から附属中に編入してきたとき、寮で同部屋だった仲間です。
当時の僕は高校3年生。プロ転向を控えて四六時中ゴルフに打ち込んでいました。アマチュア最後の年だったので、北陸、中部地方の地区大会の試合にも多く出ていた頃。ゴルフ場で多くの時間を過ごす中で、彼が「ゴルフの試合で初めて優勝しました!」と喜んでいたのを覚えています。高校進学後にはタイトルをさらに重ね、極めつけは14年の「日本アマチュア選手権」優勝。東北福祉大に在学中だった比嘉一貴選手を破って日本一にもなりました。
15年末にプロ転向してからはちょっと自信を失くしているような時期もあったのですが、昨シーズン賞金ランキングで26位に入りました。出場した全試合で予選通過という、ちょっと地味ですけどすごい記録! 日本ツアーからの参加選手が限られる共催大会にともに出られることをうれしく思います。
年に一度の日本での試合。両親をはじめ、応援に来てくださる方の期待も感じています。良いところを見せられたらと、自分もなんだか祈る思い…。とはいえ、気持ちが入りすぎるのも良くないはず。まずは自分らしく久々の御殿場を楽しみたいです。
- 川村昌弘Masahiro Kawamura
- 1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
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