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「いま僕はココにいます」Vol.39 香港編

人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・25歳。2012年のプロデビューから活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。幼い頃から海外を旅することこそが夢で、6年間のプロ生活で巡った国の数は実に40に到達。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。

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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕は、香港にいます。

おかげさまで前週、欧州ツアーの最終予選会を通過して2019年シーズンの出場権を獲得できました!6日間の長丁場は本当に疲れました。やっぱり毎週4日間のペースを体が覚えているんでしょうね。とにかく決勝ラウンドの5日目、最終日はヘトヘトで。一緒にプレーした2人の選手からも緊張感がビシビシ伝わってきました。僕もツアーカード獲得が見えてきた最後の3ホールは、キャディさんとふたりでオロオロしながら残り距離を確認していました。

まだ年内ですが、さっそく新シーズンが始まります。開幕戦は「ホンマ香港オープン presented by Amundi」。僕は3回目になりますが、今年はメンバーの宮里優作選手と、小林伸太郎選手も出場します。19日(月)に香港に入り、20日(火)にはさっそく宮里選手と一緒に練習ラウンドをしました。

香港島の南にある会場の香港GCは6700yd(パー70)とコンパクトなつくりですが、戦略性もあるコース。ここ、とにかくクラブハウスのレストランがおいしいんです。朝のおかゆは毎日、味を変えてあるんですよ。

コースに来て、アジアンツアーで一緒にプレーしてきた、たくさんの外国人選手たちが「やったね! 見ていたよ!」と予選会通過を喜んで声をかけてくれます。日本ツアーでの賞金ランク上位者の資格(8月末時点)で、今回Qスクールに挑戦したのは僕だけでしたが、アジアで同様の資格を持っていた選手はもれなくトライしました。彼らがココを目指していることを改めて実感できます。

しかも今季はシード選手の谷原秀人選手、宮里選手とツアーを巡ることができます。過去にスポット参戦していた頃は、欧州ツアーでは日本人ひとりでプレーすることばかりでした。日本ツアーの先輩たちと海外で戦えることをうれしく思っています。おふたりとも、本当に頼りがいのある兄貴分! 僕も負けじと頑張ります。

〈今週のディナー〉
物価の高い香港では入るお店に要注意。到着初日の月曜日に食べた中華料理店は、酢豚とチャーハンだけで6000円以上してビックリしました。反省して火曜日は市内のレストランへ。北京ダックもリーズナブルで、300香港ドル(約4326円)でした。

旅人ゴルファー

Profile

川村昌弘
川村昌弘Masahiro Kawamura
1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
川村昌弘選手の略歴・戦績はプロフィールページで

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