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「いま僕はココにいます」Vol.191 スウェーデン編

人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・30歳。2012年のプロデビューから活躍の場を海の向こうに求め、キャリアで足を運んだ国と地域の数は実に70に到達した。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。

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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕はヘルシングボリにいます。

今週のDPワールドツアー(欧州男子ツアー)はスウェーデンで開催されます。前週の「ヨーロピアンオープン」が行われたドイツ・ハンブルグから、レンタカーで6時間のドライブで到着。宿泊しているホテルは対岸がデンマーク。フェリーがひっきりなしに出入りする港がすぐ近くにあります。

「ボルボ スカンジナビア・ミックス」は男女それぞれ78人が出場する混合マッチ。4回目の開催です。毎年変わる会場はことし、バサトープスGKというコースで、フェアウェイの幅はそこそこ…と言ったところですが、傾斜の強いグリーンが待ち受けます。

男女が同じコースを回る試合では各ホールの距離の長さを変えて、パワーの差を埋めます。今回男子は18ホールで7295yd、女子は6342yd。グリーンを狙うショットで使うクラブがそろうとフェアな感じが増します。

初回の2021年は男子、22年は女子が優勝。23年は男子のデール・ホワイネル(イングランド)が勝ちました。コースセッティングによって、男女どちらが有利になるかというのも見どころです。昨年はフェアウェイやグリーンを横切るようなクリークも多く、女子選手も“刻み”を強いられるケースがあったため、グリーンまでの残り距離がほぼ同じになったことで、やはり男子が有利だった気がします。

2024年 ボルボ スカンジナビア・ミックス 事前 バサトープスGK 池もしっかり

池もしっかり

2024年 ボルボ スカンジナビア・ミックス 事前 バサトープスGK 17番ホールでは音楽が流れます

17番ホールでは音楽が流れます

2024年 ボルボ スカンジナビア・ミックス 事前 バサトープスGK 最終18番もグリーンにたっぷり傾斜がある

最終18番もグリーンにたっぷり傾斜がある

ことしもグリーンやフェアウェイが硬くなると、男子の方がチャンスがありそうというのが僕の見立て。飛距離のある選手にとってはすごく短いと感じる距離で、グリーン上でいかにボールを止められるかがポイントになる気がします。

話は変わりますが、それにしても最近の円安傾向は欧州の旅もまあキツイ。物価上昇もあって、選手用のオフィシャルホテルも1泊220ユーロ、日本円で約37300円になります。頭の中で円に換算し続けていると、ブルーになって生活できません(笑)。

夏場の試合では、ツアーから1泊6万円するホテルを紹介されたりもしました。ですから最近はもっぱら民泊サイトを眺めるばかりです。

旅人ゴルファー

Profile

川村昌弘
川村昌弘Masahiro Kawamura
1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
川村昌弘選手の略歴・戦績はプロフィールページで

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2024年 ボルボ スカンジナビア・ミックス



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