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2014年 ファーマーズインシュランスオープン
期間:01/23〜01/26 トーレパインズGC (South)(カリフォルニア州)

<佐渡充高の選手名鑑 104>タイガー・ウッズ

■ 2014年タイガー・ウッズが挑む前人未到の記録

38歳になったウッズの今季の注目は、PGAツアー最多勝利82勝への到達、さらに勝利数をさらに伸ばすことはできるかである。現在79勝であと3勝すればタイ記録、4勝すればツアー最多勝利を更新し、前人未到記録への挑戦なのだ。そのためにはシーズン序盤から好スタートを切ることが重要だ。今大会は4連覇を含む7勝という抜群の成績を残しており、PGAツアーの初戦としては最高の舞台と言っていい。

■ 今季のメジャーはタイガー・フレンドリー 3つの開催コースで優勝経験あり

ウッズのもう一つの挑戦は、ジャック・ニクラスの持つメジャー最多優勝記録18勝に追いつき、さらに追いこせるかもある。ウッズは現在メジャー14勝で、あと4勝で記録に並び、5勝でニクラスを抜き、新記録となる。もしウッズが今季の4大メジャーで全勝すればゴルフ史で初の年間グランドスラマーとなる。極めて難しいことだが、決して不可能ではない。というのも、今季のメジャーはこれまでウッズが好成績を残してきた相性抜群のコースばかりだからだ。

マスターズは毎年オーガスタ・ナショナルGCで開催され、ウッズは通算4勝。全米オープンはノースカロライナ州パインハースト♯2コースでの開催で、同コースでの優勝はないが、1999年、2005年に3位、2位と大健闘している点は見逃せない。全英オープンは英国のロイヤル・リバプールで開催され2006年ウッズが同大会3勝目を達成、しかも全英オープン史上13人目の連覇を達成した思い出深いコースである。全米プロ選手権はケンタッキー州のバルハラGCでの開催で、同コースで行われた2000年大会でボブ・メイをプレーオフで破り優勝を飾った。これほどまで実績を残したコースで4大メジャーが開催されるシーズンはなく、6年ぶりのメジャー優勝は今季が絶好のチャンスである。

■ 勝負ギア

今季の勝負ドライバーはナイキ社のVR_Sコバート2.0ツアードライバーだ。特徴はハイスピードキャビティバック技術の搭載で、飛距離と安定性が増している点だ。昨年12月、自身が主催するワールドチャレンジから使用を始めザック・ジョンソンにプレーオフで負けたものの2位と健闘。この時、ボールも新しいものに変え、そのボールもパフォーマンスを引き出した。新ボールはRZNの中スピンタイプであるプラチナムを使用。特徴はインパクトの際のエネルギー伝達効果の向上で、パワーが無駄なくボールに伝達されること、使用素材をさらに革新したことでインパクトの感触がさらに良質になった。効果は大きく飛距離も伸び、打球のコントロール性も上がり、ショートゲームの感触も良くなったと実感。メジャー優勝や記録に挑む重要なシーズンを前に、勝負を託せるギアに出会ったことは幸運である。

■ 戦友リンゼイ・ボンの時速100キロ超の世界に驚愕

ウッズは2013年12月のワールドチャレンジを終えると、アルペンスキーの金メダリストで恋人リンゼイ・ボン(29)のサポートにシフトし、フランスでのW杯応援にかけつけた。初めての観戦を自身のホームページで「一歩間違えば死と背中合わせという競技を見て体が震えた。少しでも集中力を失えばどのような結果になるのか。すごいスポーツを観た気がした」と綴った。

彼らは戦友でもある。ウッズもボンの指導でスキーを始めメキメキ上達、ボンもウッズの影響で、昨年初めて18ホールをプレーし、いきなりホールインワンを達成し、二人は他競技でも非凡な才能を見せる。ともに幼い頃から競技生活を送るアスリート同士、同じく膝の故障を抱え、思いを共有し互いを案じている。彼らのハグは単なる恋人同士というより、もっと熱い“同志”のハグに思える。ウッズはソチ五輪にも応援にかけつける予定だったが、ボンがケガの悪化で出場を断念したために予定を変更。時速100キロを超える滑降の世界で勝負に挑む恋人の姿に、インスパイアされた今季のウッズのプレーは、何か変化がありそうだ。

佐渡充高(さどみつたか)
ゴルフジャーナリスト。1957年生まれ。上智大学卒。大学時代はゴルフ部に所属しキャプテンを務める。3、4年生の時に太平洋クラブマスターズで当時4年連続賞金王に輝いたトム・ワトソンのキャディーを務める。東京中日スポーツ新聞社を経て85年に渡米、ニューヨークを拠点に世界のゴルフを取材。米国ゴルフ記者協会会員、ゴルフマガジン「世界トップ100コース」選考委員会国際評議委員。元世界ゴルフ殿堂選考委員。91年からNHK米ゴルフツアー放送ゴルフ解説者。現在は日本を拠点に世界のゴルフを取材、講演などに飛び回る。

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