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<佐渡充高の選手名鑑 76>キーガン・ブラッドリー

■ 第5のメジャー、プレーヤーズの注目はキーガン・ブラドリー

キーガン・ブラッドリーはルーキーの年となった2011年メジャー「全米プロ選手権」で優勝し、その同年は2勝を挙げる大活躍で新人王獲得、一躍トッププレーヤーの仲間入りを果たした。躍進は続き2012年には「WGCブリヂストンインビテーショナル」で優勝を飾るなど、次々にビッグタイトルを掌中にした。ビッグイヤーとなった昨年、特に優れていたのはスタッツのオールアラウンド部門が1位に輝いたこと。PGAツアーでは各選手の平均飛距離やパーオン率など様々なスタッツを算出し、ランキングを出しているが、その中でゴルフの総合力を示すオールアラウンドというカテゴリーで、ブラッドリーは堂々の1位に立った。ひとつでもウィークポイントがあれば頂点に立つことは難しいとされるこの部門での1位は、選手としては勲章のようなものとも言える。

■ ブラッドリー家とゴルフ 伯母パットからキーガンへ

ゴルフ界でブラッドリーと言えば、叔母パット・ブラッドリーを語らねばならない。岡本綾子選手のライバルとして日本でもよく知られる選手である。キーガンが生まれた1986年、叔母パットはメジャー3勝、賞金王、最優秀選手賞受賞など特別なシーズンだった。当時5歳のキーガンは父(パットの弟)に連れられ、フロリダで行われた殿堂入りの受賞セレモニーに出席。その日、出席できなかった祖母は祝福の思いを込めバーモント州の自宅でスイスのカウベル(居場所確認用の牛の首に掛ける鈴)を鳴らした。このカウベルをー家は代々大切にし、パットのメジャー優勝やキーガン誕生などの家族に特別なことがある度に鳴らしたブラドリー家の象徴ともなった(このカウベルは現在、殿堂博物館に展示されている)。伯母パットはキーガンに親しみを込め「キーグス」と呼んで、子供の頃から様々な助言やレッスンをして可愛がってきた。その基本は「努力すること」と教えられキーガンは、2011年に遂にPGAツアーのメンバーになった。伯母は引退し、ブラッドリー家のゴルフはキーガンへと受け継がれたのだった。伯母は思い溢れるルーキーイヤーから、応援と助言を授けるために試合会場に度々足を運んだ。彼が5月の「バイロン・ネルソン選手権」で初優勝を挙げ、20年ぶりに恒例行事が復活。当時87歳の祖母は用意してあった新しいカウベルを力強く鳴らしたそうだ。更に8月にはメジャーの「全米プロ選手権」に優勝し、そのカウベルは1年に2回も鳴らされたのだった。

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■ ニックネームはグランパ(おじいちゃん)

叔母の教え“努力”を忘れず今も実行しているキーガン。彼は徹底的な早寝早起き、1日2回のジム通い、予定通りの練習ラウンド、打球練習、そんな毎日を続けている。昨年は大晦日でさえ21時半に就寝、元日の朝は5時に起床し、決められたルーティンをこなした。そんな生活は学生時代からで、チームメートが夜遊びに出かけても彼は高齢者のごとく早寝早起きの生活を送り、ついたニックネームがグランパ(おじいちゃん)なのだ。徹頭徹尾、首尾一貫、キーガンが一気にブレークした理由は努力の結晶にある。

■ 催眠練習法でスキルアップ

練習のクオリティを上げるためにも多くの工夫を凝らしている。その中のひとつが母校セント・ジョンズ大学のゴルフ部が行っている催眠術を取り入れたセッションだ。指導者ピーター・ソラナはNYヤンキースで活躍したポール・オニールや米東部のトップアマを活躍に導いたことで知られている。キーガンは今も気持ちを鍛えるトレーニングの一環として続けている。その内容の一部は、まず顔の筋肉を意識しながら集中力を高める。すると唇がリラックスし、次に体がリラックスしてくることを実感。集中力を高めたり、ポジティブなイメージを抱いたり、時にはミスを許す気持ちの余裕など、試合中に効果を感じられるとか。時間を作り母校のゴルフ部後輩に交じってセッションを受けることもあるそうだ。

■ 今季も好調維持

今季はまだ優勝はないものの、トップ5に3回を含む、トップテン5回と、いつ優勝しても不思議ではない状態が続いている。3月の「アーノルド・パーマーインビテーショナル」では堂々の3位タイに入り、世界ランキングも自己ベストの10位に入るなど、その存在感をますます高めている。キーガンの母校のスクールカラーはレッド。最終日に鮮やかな赤のウェアで優勝争いに挑む姿が楽しみだ。

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佐渡充高(さどみつたか)
ゴルフジャーナリスト。1957年生まれ。上智大学卒。大学時代はゴルフ部に所属しキャプテンを務める。3、4年生の時に太平洋クラブマスターズで当時4年連続賞金王に輝いたトム・ワトソンのキャディーを務める。東京中日スポーツ新聞社を経て85年に渡米、ニューヨークを拠点に世界のゴルフを取材。米国ゴルフ記者協会会員、ゴルフマガジン「世界トップ100コース」選考委員会国際評議委員。元世界ゴルフ殿堂選考委員。91年からNHK米ゴルフツアー放送ゴルフ解説者。現在は日本を拠点に世界のゴルフを取材、講演などに飛び回る。

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