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佐渡充高が簡単解説!初めてのPGAツアー【第三十八回】

■ 「クラウンプラザインビテーショナル」の歴史

1946年に「コロニアル ナショナル・インビテーショントーナメント」としてスタートし、今年で66年目64回目を迎える。PGAツアーの中で12番目に古い歴史を持つ大会。1989年に初めて電話会社「サウスウエスタン ベル」が冠スポンサーとなり、1996年から「マスターカード」、2002年から「バンク・オブ・アメリカ」が冠となっている。また、2007年から「クラウンプラザインビテーショナル」と大会名称を変更し、現在に至る。49年は荒天、75年はTPC(トーナメント プレーヤーズ チャンピオンシップ:現在のザ・プレーヤーズ選手権の前身。現会場であるTPCソーグラスが1982年にオープンする前は、持ち回りで開催されていた)の会場となったため、同トーナメントは開催されなかった。

石川遼が初出場

今週から国内男子ツアーで活躍する石川遼選手が渡米し、PGAツアーでの連戦に挑む。今大会が開催されるコロニアルCCは石川選手にとって始めてのコースだ。このコースは樫の木や胡桃の木で、背が高いだけではなく横に張り出している木が多い。ストレートなホールはほとんどなく、必ずと言っていいほどドッグレッグホール、中でもまっすぐなホールと言えば、11番(パー5)くらいだ。ホールはそのドッグレッグにくわえて狭く、単にまっすぐ打てれば良いというものではない。そのホールなりのシェイプショットが打てないと攻略できないと言われている難コースだ。全長はそれほど長くなく、パワーヒッターというよりも、ショットメーカー向けのコースとも言える。また後者であったベン・ホーガンが得意とするコースとしても知られている。そのようなコースで、石川選手がどれくらい対応できるかというところは注目ポイントである。多くの選手はティショットでドライバーを使わず、きちんとフェアウェイをキープしながら、次に攻めやすいところを捕らえていくという攻略方法がベストだ。その難しさに対峙し、石川選手がどれくらい健闘できるかは、要求されるショットのクオリティ、また自身の調子にかかっている。石川選手は、今週(5/20発表)の世界ランキングで59位となっており、同ランク60位以内に与えられるメジャー第2戦「全米オープン」の出場権獲得を確実とした。ゆえに邪念なく今大会に集中し、思い切って連戦に臨めるので、良い結果に繋がる可能性も大いにあると言えるだろう。

■ 08年、P.ミケルソンのドラマティックな勝利劇

フィル・ミケルソンが2008年、18番のティショットを左の林に打ち込んだ。上空の枝と枝を抜くしか脱出方法がないと判断したミケルソンは、そこをうまく切り抜け2オンに成功。ボールはピン横3mにつき、これを沈めて劇的勝利を収めると、アクロバティックなショットを得意とするミケルソンらしい勝ち方でコースを制した。このコースをトラブルなくまわれる選手はいない。だからどうやってそのトラブルを切り抜けるかというのも、選手の腕の見せどころ。そんな場面から、どのようなミラクルショットを見せてくれるかにも注目だ。

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佐渡充高(さどみつたか)
ゴルフジャーナリスト。1957年生まれ。上智大学卒。大学時代はゴルフ部に所属しキャプテンを務める。3、4年生の時に太平洋クラブマスターズで当時4年連続賞金王に輝いたトム・ワトソンのキャディーを務める。東京中日スポーツ新聞社を経て85年に渡米、ニューヨークを拠点に世界のゴルフを取材。米国ゴルフ記者協会会員、ゴルフマガジン「世界トップ100コース」選考委員会国際評議委員。元世界ゴルフ殿堂選考委員。91年からNHK米ゴルフツアー放送ゴルフ解説者。現在は日本を拠点に世界のゴルフを取材、講演などに飛び回る。

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