約2カ月ぶり復帰のジェイソン・デイはギア模索中「今週は13本でプレー」
◇米国男子◇ユタバンク選手権◇ブラックデザート・リゾート(ユタ州)◇7421yd(パー71)
8月「BMW選手権」(23位)以降、試合から離れていたジェイソン・デイ(オーストラリア)が復帰した。この休止期間中、元世界ナンバーワンでありツアー13勝を誇るデイは、自身のプレーを見直し、それに合わせて数々のギア変更を敢行。新しいプロトタイプのアイアンに加え、新しいシャフト、グリップ、更にはハイブリッドをバッグに入れて姿を現した。ただ、大幅な変更に踏み切った一方で、大会初日バッグに入っていたクラブは13本。これについては、後述する。
第1ラウンドはフェアウェイを42回中34回(80.95%)捉え、グリーンを外したのも4ホールのみと、安定したショットで初日から「68」「72」「67」でラウンドした。今シーズン、アイアンショットは自身の望んだレベルに達していなかった。「アイアンが全然良く打てていなかった。それで、コーチのコリン(スワットン)と話して、“そっちへ行くので様子を見てもらえるかな?”と訊いてみたんだ」。
今季はテーラーメイドとピンによるブレード型とキャビティバックのモデルを混ぜてきたが、今大会には従来のものにドラスティックな変化を加えたプロトタイプを携えてやって来た。
デイは自身が設計に関わった3Dプリント製のアボダゴルフのアイアンセットを使用しており、このアイアンには、ブライソン・デシャンボーがパインハーストNo.2で行われた2024年「全米オープン」を制覇した際に使用したカーブフェーステクノロジーが搭載されている。用具契約フリーの選手として、「最高のなかの最高とは何か」を模索するなか、コーチであるスワットンの助けを借り、「(この会社に)偶然出会った」と述べている。
「僕はコーチに“彼らの考えを聞いておいて”と頼んだんだ。電話を終えたコーチは、僕に電話して、“長年この仕事をしてきたけれど、あんな風に全てを説明できる人たちは初めてだった”と言ってきたよ」
アボダゴルフのチームと対面し、複数の3Dプリント製モデルを製作した結果、芯を外したヒットでサイドスピンを軽減させるために設計された、湾曲プログレッシブフェースが採用された。PGA TOUR LIVEで司会をするリサ・コーンウェルによると、このテクノロジーにデイは「驚異的」だと感じた、と直ちにアイアンショットの散らばりが改善するのを目の当たりにしたという。ただし、デシャンボーとは異なり、デイは各番手の長さを統一するのではなく、標準的なシャフト長としているが、これもまだ調整中になる。
「もちろん、今週が終わったら、僕らはまた集まって、何を改善するべきか見てみるよ。今は、あとほんの少しだけオフセットを加えたいと思っている。少しだけ曲げてみたくて、オフセットを加えると、ボールの高さがもう少し出るようになる。そうなれば良いなと思っているんだ」と説明した。
新しいアイアンセットに加え、ジャンボマックスJMXゼングリップと、KBSグラファイトシャフトを新調した。より重いダイナミックゴールドX7 136グラムシャフトから、KBS TGIツアーグラファイト110グラムシャフトにすることで、「間違いなく、体への負担が減った」という。「理論上は、60度(ウェッジ)からドライバーまで、同じ外形のシャフトを使っている。目標は、ドローであれフェードであれ、打ちたいボールの弾道にかかわらず、一つのスイングでそれをこなすこと。僕の場合はドローで、実際に打ってそのスイングを繰り返していれば、同じショットを何度も打てるようになるはずなんだ」。
大掛かりな変更に踏み切ったにもかかわらず、「実のところ、今週は13本のクラブでプレーしているんだ」というのは、新たにキャロウェイ APEX UWをセッティングに追加したことで上の番手の飛距離を把握しようとしているようだ。「今、僕らはテスト段階にある。まだ、番手間のギャップや、スピン量を適正にしなければならないので、当然、今後もまだテストを重ねることになる」。
今季のフェデックスカップランキング41位で、2026年のシグネチャーイベントへの出場権を手にしている。2023年「CJカップ バイロン・ネルソン」以来の優勝を狙うにあたり、テスティングを行うのにこの秋は絶好のタイミングになる。それでも、ボギーで締め括った第1Rの9番(パー5)で、14本目のクラブがあればと思ったことを認めており、バッグに1本追加している可能性は大いにある。通算6アンダー46位で臨む最終ラウンドに注目だ。
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)