全米女子切符かけラスト5戦 原英莉花はジャンボ尾崎さんの言葉を胸に
◇米国女子◇BMW女子選手権 事前(21日)◇パインビーチGL(韓国)◇6784yd(パー72)
原英莉花は前週「ビュイックLPGA上海」を10位で終えた。最終日最終組を回って8位に入った7月「スコットランド女子オープン」以来となるトップ10フィニッシュ。「悔しいけど、前向きに捉えたい」と、どこか複雑な表情を浮かべる。コンディションがタフになった3日目に「76」をたたいて優勝戦線から後退したこと、短いパッティングを外してしまったこと…。「もうちょっとどうにかできた」という思いを抱えつつ、ネガティブに考えすぎないよう必死だ。
終盤に入った米ツアー1年目の浮き沈みを踏まえたマインドセットでもある。シーズンを通して闘ってきたショットの不調、グリーン上で感じたフックラインへの苦手意識は「そう思い過ぎて、自分がそこに合わせている感じがするというか、そういう自分を作り上げている気がして…」。自らをシビアに見つめ、課題と正面から向き合おうとするあまり、マイナスに働いていたかもしれないと話す。
オフウィークにあまりしないというラウンドであっさり好スコアが出たことも、気づきを得るひとつのきっかけになった。「“びょんぴょん”ってやって、普通に7アンダーとか…。もちろんセッティングは違いますけど、『あそこに打とう』っていうシンプルな感覚で打っていけている。(試合では)悪い方に考えすぎなのかなって」
そう思うと、師匠である故・尾崎将司さんにかけられた言葉が脳裏によみがえってきた。「自分ができると思って取り組みなさい」――。いまできていないことにしっかりと目を向けるのは大前提で、それを自分なら乗り越えられると思えているか。「プロとしてのプライドみたいなところも持てていなかったじゃないですけど、忘れていたというか…」。改めてその重みをかみしめ、発言から弱気にならないことを誓う。
ここまで年間ポイントランキング39位。最上位の出場資格「カテゴリー1」はもちろん、60位までの最終戦進出も問題ないポジションだからこそ、上を見て戦いたい。目標は今季実績で「全米女子オープン」の出場権につながるランク30位以内でのフィニッシュ。現時点で30位のパティ・タバタナキット(タイ)とは184.86pt差。単独4位で180ptと考えれば、逆転は簡単ではないと分かっている。それでも“できると思って”今週を含めたラスト5試合にかける。(韓国・ヘナム郡/亀山泰宏)