米澤蓮が優勝候補11位/パワーランキング
中断期間や特別大会を終え、PGAツアーは冬季休暇まで休みなく続いていく。今後5週間の間には小休止もあるだろうが、試合のない週はない。そして一部の選手にとっては、残りの大会が2027年シーズンのPGAツアーカード獲得につながる重要な戦いとなる。
フェデックスカップ・フォールは「バターフィールド・バミューダ選手権」で再開する。2019年の創設以来、会場はサウサンプトンのポートロイヤルGC(バミューダ諸島)。今年は120人が出場し、大会史上8人目のチャンピオンを目指して競い合う。
パー71のコースの特徴や大会の見どころ、そして選手たちに懸かるものを、優勝候補ランキングとともに見ていく。
■パワーランキング
15位 ビンセント・ウィーリー
PGAツアー163試合でトップ10は12回。そのうち4回がポートロイヤルでのものだ。2021年以降は7位、8位、5位、3位と好成績を重ね、平均スコアは67.75を記録。ただ、昨年大会の3位を最後にトップ25入りから遠ざかっている。
14位 ジャスティン・ローワー
昨年は結果を残せなかったが、ポートロイヤルとの相性はいい。初出場から17位、8位、20位、5位と安定した成績を残してきた。今季は苦戦が続くものの、直近4試合は連続予選通過中。前戦も21位で終えている。
13位 コーリー・コナーズ(カナダ)
世界ランキング61位はフィールド最上位。予選落ちの少ない安定派だが、直近15試合でトップ25入りは3回のみ。フェデックスカップランキング66位で今大会を迎える。
12位 チャンドラー・フィリップス
昨年は初出場ながら単独2位。意外な結果にも映ったが、強風への対応力が求められるポートロイヤルでは、テキサス育ちの強みが発揮されたともいえる。今年も風が吹けば侮れない存在だ。
11位 米澤蓮
得意とする横浜CCで開催された「ベイカレントクラシック」でトップ10入りし、今大会の出場権を獲得。27歳は前週の「日本オープン」を19位で終えた。長距離移動を経てバミューダに乗り込む。
10位 ニール・シプリー
レギュラーシーズン終盤は3試合連続で予選を通過したものの、フェデックスカップランキングは183位で終了。それでも秋シリーズで3位タイ、10位タイと結果を残し、現在は123位まで浮上した。ストロークスゲインド・オフ・ザ・ティではツアー首位に立つ。
9位 ザック・ブレア
飛距離では勝負しないタイプだけに、風の影響を受ける短いコースは歓迎材料。フェアウェイキープ率3位、プロキシミティ8位、スクランブリング3位、ボギー回避率6位と数字も安定している。昨年大会は9位タイだった。
8位 ユ・チュンアン(台湾)
体調面に不安を抱えながらも安定感は抜群。類似したコンディションで行われた「コラレスプンタカナ選手権」の24位タイ以降、7試合連続で予選を通過し、その間にトップ25入りは4回を数える。ポートロイヤルでは2022年の初出場で3位タイに入った。
7位 リコ・ホイ(フィリピン)
秋シリーズで真価を発揮するショットメーカー。「ユタバンク選手権」で今季初のトップ10入りとなる10位タイを記録し、現在は7試合連続で賞金を獲得している。ポートロイヤルでも過去2度の出場はいずれもトップ25入りだ。
6位 ケビン・ロイ
フェデックスカップランキング82位は悪くない数字だが、さらに上を目指せる位置でもある。現在8試合連続で予選通過中で、そのうち4試合はトップ25入り。前週の「ベイカレントクラシック」も13位タイで終えた。ポートロイヤルでは2023年に8位タイに入っている。
5位 アンドリュー・ノバク
優勝によって来季の出場資格は確保したものの、プレーオフ進出は逃した。それでもプレーオフ前後の2試合で7位タイ、17位タイと好調を維持。ポートロイヤルでは直近出場の2024年大会で2位に入っている。
4位 ベン・コールス
6月の「BMWチャリティプロアマ」優勝以降も好調を継続。秋シリーズは開幕から3試合連続トップ20入りを果たした。フェアウェイキープ率とパーオン率はツアー1位など、ショットの精度が光る。ポートロイヤルでは過去3度すべてで予選を通過している。
3位 シーマス・パワー(アイルランド)
ポートロイヤルとの相性は抜群だ。6度の出場すべてで予選を通過し、2022年優勝を含むトップ25入りは4回。大会歴代賞金ランキングでも首位に立つ。直近2試合も7位タイ、21位タイと安定し、パッティングも上向いている。
2位 オースティン・スマザーマン
「ベイカレントクラシック」を途中棄権して以来の復帰戦。前々戦の「ユタバンク選手権」では好パットを武器に上位進出を果たした。今大会は5度目の出場となる。
1位 ベン・ジェームス
注目のルーキーは勢いが止まらない。フェデックスカップランキングを62位まで押し上げ、今季は2位、3位、4位タイ、5位タイを記録。優勝が目前に迫っていることは間違いない。ただ、まだ最後のピースだけが欠けている。
■コース&大会展望
トップ100入りを懸けた終盤戦
美しい景観で知られるポートロイヤルGCだが、その舞台裏では厳しい生き残り争いが繰り広げられている。秋季フェデックスカップは残り5大会。選手たちはシーズン終了時のトップ100入りを目指してポイントを積み重ねる。
秋シリーズ最初の3大会では、すでに3人が2027年シーズンのフルシード権獲得圏内へ浮上した。終盤戦はますます熱を帯びそうだ。
カギを握るのは風
全長6828ydのポートロイヤルGCは決して長いコースではない。しかし、このコース最大の防御は風だ。
昨年大会の平均スコア71.272は大会史上最高。最終日には最大40mph(秒速18m)の突風が吹き、平均スコアは73.113まで悪化した。今週も週末にかけて強風と雨が予想されており、コース経験が大きな武器になりそうだ。
「15本目のクラブ」は忍耐
昨年はパー3がツアー屈指の難易度を記録し、本来スコアを伸ばしたいパー5も難ホールになった。風は飛距離にも大きな影響を与え、選手たちを苦しめた。だからこそ今週は「忍耐」が15本目のクラブになる。優勝争いはもちろん、フェデックスカップでトップ100圏内へ前進できれば、それもまた大きな成果となるだろう。
(協力/PGATOUR.com)