「お金絡みじゃない」ジョン・デーリーはメーカー直販“地クラブアイアン”愛用
ジョン・デーリーのギアは、我々が3月にPGAツアーチャンピオンズの「ギャラリークラシック」で最後に確認してから大幅に変わった。今週フロリダ州リッツカールトンGCで行われるエキシビションマッチ「PNC選手権」にて、当時と異なる1Wと3Wを使う可能性があり、アイアンセットとウェッジ、パターも違うクラブになるとみられる。
息子のジョン・デーリーIIとのタッグがおなじみとなったこの大会では、2021年に優勝。タイガー・ウッズやジャスティン・レナードもフィールドに名を連ねる華やかな親子イベントだ。
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開幕を控えた12日(火)はキャロウェイ パラダイム トリプルダイヤモンドの1W(9度)と3W(15度)を使用。いずれのヘッドにもクラブの重量アップのため鉛テープが貼られ、シャフトはニュートン モーションを装着していた。親会社であるサックスパレンテゴルフによる新興シャフトメーカー、ニュートンが初めてリリースしたモデルである。
16日(土)の第1ラウンドでこの1Wと3Wがバッグに入るかどうかは定かではないという。一方で「サブ70」の659 CBアイアン、そしてTAIIIウェッジは使用する見通しを示した。
イリノイ州シカモアを拠点とするサブ70は、鍛造ミーリングヘッドを直販しているゴルフクラブメーカー。小売市場における同クラスのクラブよりも、比較的安価な価格設定となっている。
同じPGAツアーチャンピオンズでプレーするトミー・アーマーIIIから話を聞き、この夏から659 CBアイアンとTAIIIウェッジを使い始めたとのこと。アーマーIIIと同社の付き合いは長く、TAIIIウェッジ設計にも知恵を貸しているのである。
デーリーが使う659 CBアイアンは同社のウェブサイトにて、1セット750ドル(約10万7000円)で販売。TAIIIミルドフォージドウェッジは、1本135ドル(約1万9200円)となっている。デーリーはGolfWRX.comに対し、「(サブ70と)契約しているわけではないんだ。金絡みではないんだよ。オレはただ、彼らのやっていることが好きで、このクラブは最高なんだ」とコメントした。
愛用するオーバーサイズのスーパーストロークグリップの重量を相殺するため、アイアンとウェッジのヘッドに鉛テープがてんこ盛りなのは変わらない。下巻きテープも7重巻きで、標準的なグリップに比べて約30gも重くなっている。
デーリーほどの力持ちであれば、余分な重量は問題になるどころか、歓迎すべき解決策となるのである。
「PNC選手権」における火曜の使用ギア詳細は以下の通り(この時点では15本のクラブをバッグに入れており、競技がスタートするまでに、どのクラブを外すか決めることにしている)。
ドライバー:キャロウェイ パラダイム トリプルダイヤモンド(9度)
シャフト:ニュートン モーション6ドット
3番ウッド: キャロウェイ パラダイム トリプルダイヤモンド(15度)
シャフト:ニュートン モーション4ドット
ハイブリッド:ピンG430(17、19、22、26度)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイシュー
アイアン:サブ70 659 CB(6番~PW)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイシュー
ウェッジ:サブ70 TAIII(50、54、60度)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイシューS400
パター: オデッセイ トライホット 5K ロッシー
グリップ: スーパーストローク ゼナジーツアー2.0
クラブグリップ: スーパーストローク カスタム
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)