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テーラーメイドがスパイダーパターの新シリーズを公開

2023/09/21 07:38

テーラーメイドが発明したお馴染みのスパイダーシリーズのヘッド形状はツアーで見られるようになってから20年近く経る。これまでロリー・マキロイ(北アイルランド)のような選手により、試合で多くの賞金を勝ち取るのに使われてきた。

同社は19日(火)、それぞれ固有の形状を持つ5種類のマレットからなるスパイダーパターの新シリーズを発表した。このスパイダーは、重量を後方の低い位置に配分することで安定感を増した複合素材構造となっている。今回、エンジニアたちはスパイダーの伝統的な形状を維持する上部構造を作り出し、その上で素材を薄くすることによる軽量化の利点を活用した。

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スチールワイヤーフレーム構造は、エンジニアたちがより良い重量配分の制御と重心位置を設定することを可能とした。スパイダーツアーシリーズには、幅広いパッティングスタイルに合わせるため様々な重心位置のモデルがそろっており、さらに多くのオプションを有したカスタムフィッティングも兼ね備えている。

また、このパターにはテーラーメイドの飛び系アイアンである「ステルス」や「ステルスHD」に使用される新しいHYBRARエコーダンパーが搭載されている。これは不必要な振動を抑制するためフェースの真裏に配置されており、最上の打音と打感を実現するという。

テーラーメイドは今回のスパイダーツアーシリーズでも、オリジナルのスパイダーXパターを一躍有名にしたピュアロール・インサートを搭載した。サーリン素材を成形したこのインサートは、ソフトながら敏感な打感を実現し、下方45度に向けられた溝がより優れたトップスピンと転がりの良さを生み出す設計となっている。

ガンメタルPVD(フィジカル・ヴェイパー・デポジション=物理蒸着)仕上げは見た目の美しさだけでなく、耐久性の向上に加え、ラグジュアリー感を押し上げている。このPVDコーティングは、常用による使用環境の厳しさや様々な環境的要素への露出から表面を保護するため、強固なバリアを作り出す。

テーラーメイドの製品開発部門副部長ブライアン・バゼル氏は「スパイダーパターは長年、安定性の代名詞となってきましたが、それは直接、高慣性モーメントによるパフォーマンスに置き換えることができます。非従来的な形状はより安定した土台を形成し、ミスヒットにおけるボール速度を保護するとともに、フェース全体を通じてより一貫性のある転がりを実現します。新しいスパイダーツアーシリーズでは、トゥルーパスやピュアロールといった我々の象徴的な技術的特性を維持しつつ、様々なパッティングスタイルに合わせるべく幅広い形状と重心位置を用意しました」と述べた。

新シリーズは一人ひとりのゴルファーのパットを向上させるため、重量や重心位置の異なるモデルが用意されている。各モデルの詳細は以下の通り。

■スパイダーツアー

スパイダーツアーは最も知られた形状の一つであり、世界中のプロツアーで数多くの勝利を挙げてきた。

スパイダーツアーの重心位置はフェースから35mmの距離で、慣性モーメントの数値は5700、小型のスラントホーゼルのトウハング(重心角)は29度となっている。スパイダーツアーは、先代モデルと比較すると慣性モーメントが700ほど高くなっている。

ツアーではカウンターバランスパターのトレンドが隆盛を極めている最中ということもあり、スパイダーツアーにも17インチのスーパーストローク3.0グリップの装着された38インチのカウンターバランスモデルが用意されている。

■スパイダーツアーX

マキロイのパターとして知名度を上げたスパイダーXの形状は、最も人気の高いモデルの一つとなってきた。これは元来、ブレードパターを好むプレーヤーをマレットに転向させるために設計され、コンパクトな形状とモダンな見た目によりブレードに近いフィーリングを出しつつ、スパイダーの持っているアライメントや寛容性の高さといった利点を兼ね備えたモデルとなっている。

スパイダーツアーX内のTSSウエートはより前方に配されており、スパイダーツアーの35mmに対し、スパイダーツアーXは33mmの場所に重心があることで、フェースローテーションはより大きくなる。このモデルのMOIは5000で、小型スラントホーゼルのトウハングは30度である。

■スパイダーツアーZ

スパイダーツアーZはこのラインアップにおける2つの新形状の1つであり、後方のウィング形状はスパイダーツアーへのオマージュとなっている。このパターの外周は地面に対して低い座りとなっており、アドレスでの心地良さをもたらしつつ、ボールへの構え方を補助することで簡単なアライメントを実現している。

重心はフェースから29mmに位置しており、MOIは5050で小型スラントホーゼルのトウハングは29度となっている。

■スパイダーツアーV

スパイダーツアーVはウィング構造を排除した、よりモダンな流線形となっている。今回のラインアップの中では形状とサイズともに最小で、フェースローテーションは最大となっている。

重心はフェースから27mmに位置し、MOIは4900で小型スラントホーゼルのトウハングは32度となっている。

■スパイダーツアーS

スパイダーツアーSは、オリジナルのスパイダーの大型版である。このヘッドは、オリジナルと比較すると奥行きは3mm、幅は8mm長くなっている。スパイダーツアーSはより重いヘッド重量で構成され、長さは35インチと38インチのみ。また、最大の安定性を得るためにカウンターバランスのグリップが装着されている。

重心位置はフェースから38mmで、MOIは6063、フェースバランスになっている。このモデルは2024年春の発売予定となっている。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR

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