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GolfWRXが選ぶ PGAツアー23年シーズン ギア10大ストーリー(後編)

ビクトル・ホブラン(ノルウェー)が年間王者に輝いた今季米ツアーは、ギアの観点から見ても興味深いストーリーが盛りだくさんのシーズンだった。

GolfWRX.comは毎週PGATOUR.comのイクイップメントレポートの場で最新のギア情報をお届けしてきた。「フォーティネット選手権」(9月14日~)から始まるフォールシリーズ開幕を前に、今回はギアに関するこの一年を「GolfWRX.com的ギア10大ストーリー」として2回に分けて振り返る。その後編。

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6. スティーブ・ストリッカーが長年愛用しているパター

「ライダーカップ」米国選抜の副キャプテン、スティーブ・ストリッカーは「チューリッヒクラシック」で同キャプテンのザック・ジョンソンとタッグを組んだ。2人は結束を強くして選抜メンバー候補を選んでいたが、GolfWRX.comにとってはストリッカーのバッグの中身を拝見する機会になった。そこで判明したのは、彼が2000年代の初めから使い始めた、名高いオデッセイ ホワイトホットプロNo.2を、いまだに使い続けていることだった。

「僕はこれで何度も重要なパットを決めてきた。これから離れようとした時も何度かあったけれど、いつもこれに引き戻される。離れたことは一度もないね」。テストの初期段階から、破損の修復、またその重要なパットに至るまで、ストリッカーはこのパターとの歴史について余すところなく語ってくれた。

7.ウッズの飛距離がマキロイのドライバー変更の引き金に

タイガー・ウッズはまたしても行く先を手術に阻まれる1年を余儀なくされたわけだが、「ジェネシス招待」では、期待の持てる4日間を送った。最初の2ラウンドをロリー・マキロイ(北アイルランド)と同組でプレー。ティショットで何度もアウトドライブされたマキロイは、第1ラウンド終了後に1Wをテーラーメイド ステルス2 プラスに変更するという行動に打って出た。

マキロイはそれまで使用していたステルス プラスよりもより適正なスピン量となったと話した。それにより、リビエラCCの硬いコンディションを最大限に利用するべく、したたかに低いカットボールを打ち続けていたウッズの先へ飛ばせるようになったのである。

マキロイは、「タイガーが僕をアウトドライブするのが嫌になったんだ。(WMフェニックスオープンで)プレーした際、自分のドライバーのスピン量が少し少ないことに気付いていた。だから(ジェネシスで)ドライバーのロフトを少し大きくした。ただし、僕はフェースの角度にすごくこだわる。ロフトを上げたことで、当たり前だけど少しだけフェースが余分に(広い範囲が)見えるように、少し左へ向いているように見えたんだ。それでリビエラでの初日は、ドライバーの芯に1回も当たらなかった。別のことを試す必要があったんだ」と述べている。

ドライバーの平均飛距離を326.3ydとしているマキロイが現在、PGAツアーのドライビングディスタンスで首位に立っている事実は、ここに記しておくべきかもしれない。

8. シェンクがツアーで最もクールなギア男として浮上

アダム・シェンクはことし、「ツアー選手権」初出場を果たした。彼がツアーに爪痕を残したのは、それだけが理由ではない。ギアマニアにとってはイチオシの選手としても注目された。

シェンクは常に微調整を行なっている。彼は2つのゴルフバッグを持って転戦しており、そこからトーナメントで使用する14本のセットアップを毎回組み替えているのである。風向きなど、様々な要素によって都度決断。4位タイでフィニッシュした「ジョンディアクラシック」では1ラウンドを4Iと5Iを抜いてプレーした。

9. マキロイがスコットランドで“パーシモン・ショー”

マキロイがちょっとした見世物を披露したのは、「ジェネシス スコットランドオープン」の上がり2ホールで連続バーディを奪って大会を制覇する数日前のことだった。練習ラウンドでパーシモンの1Wを試打し、現代のクラブとトラックマンの数値の違いを比較した。

マキロイは彼自身のスピードを見せつけつつ、テクノロジーが違いを生み出すことも明らかにした。普段は平均時速180マイル以上のボール初速をマークするが、パーシモンドライバーを使用したマキロイの平均ボール初速は168.6マイルだった。

実際の大会では新しいテーラーメイド P760の2番アイアンをバッグに入れた。このクラブ変更は、キャリアにおいても一、二を争うショットへと繋がった。

10. テイラー・モンゴメリーが成功を収めたパタープロジェクト

テイラー・モンゴメリーはいつの日か、このギアリポートの殿堂に祭られることになるだろう。PGAツアーのストローク・ゲインド・パッティング部門で2位にランクインする彼は、10年以上前の大学時代からテーラーメイド ゴースト スパイダーSを今でも使い続けている。

特筆すべきは、この長い使用期間を誇るパターを自ら塗装し直している点だ。フェースやトップのアライメントラインなど、汚したくない箇所には、塗装業者が一般的に使用する青いマスキングテープを貼っている。これはほんの一例で、彼はとにかく塗装に関してDIY精神を貫くのである。

良いパットをするには金を惜しむな、と誰かが言ったとか言わないとか。ただ、それを言ったのがモンゴメリーでないことだけは確かである。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR

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