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2023年 全米プロゴルフ選手権
期間:05/18〜05/21 場所:オークヒルCC(ニューヨーク州)

パット巧者・モンゴメリーが自分で塗り直してきた10年物パター

「全米プロ」が開催されるニューヨーク州ロチェスターにあるオークヒルCCイーストコースは、距離が長くラフが深いことから、ティショットに最も重きが置かれる。しかし、深いバンカーと傾斜のきついランオフで守られ、独特なアンジュレーションを持つ砲台グリーンもまたパーセーブには難敵だ。ショットでグリーンを狙う際、ちょっとした誤差のミスであれ、ショートサイドへ外そうものなら、選手たちはOK圏内に寄せることがほぼ不可能なピッチショットに直面する。

今週はパターが、パーセーブへの万能薬となるわけだが、テイラー・モンゴメリーの使用する2013年モデルのテーラーメイドゴースト スパイダーSほどホットなパターはそうあるものではない。興味深いことに、2013年はオークヒルで「全米プロゴルフ選手権」が開催された年でもある。

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この10年物のパターを使用する28歳は、現在PGAツアーの平均パット数、全体平均パット、ワンパット率、そして1ラウンドあたりのパット数でトップに立っている。また、ストローク・ゲインド・パッティングでも3位にランクインしている。

GolfWRX.comは開幕前々日の火曜に、モンゴメリーが自分で塗り直してきた栄光のパターをじっくりと鑑賞した。

モンゴメリーはネバダ大学ラスベガス校にいた頃からこのパターを所有している。折に触れて別のパターを使用したことはあったものの、プロとしての成功のほとんどをこの古いゴーストで収めてきた。実測ロフトが1~1.5度の低ロフトフェースになっており、これが後方に配分された重量との均衡を保つことで、かなり寛容性の高い設計を実現させている。その重心位置の関係で、ロフトが高いと、ボールを高く打ち出し過ぎてしまい、パッティング面でのクリーンな転がりを犠牲にしてしまうのであるが、低いロフトは、迅速な転がりを促進している。

また、モンゴメリーはこのパターのパッティング面での座りの良さも気に入っている。彼は見分けがつかないほどそっくりなバックアップパターを持っているのだが、そちらは座りもパフォーマンスもエースと同じというわけにはいかない。10年前、彼のスタメンパターには純白の塗装が施されていた。今現在、このパターは、モンゴメリー本人のDIY的な塗り直しにより、何層もの塗料に覆われている。ある意味、テイラーのテーラーメイド製パターは、正にテーラーメイドであるといえる。塗り直しは白いスプレーペイントで行なったそうだ。

フェースにはめ込まれたSurlyn“ピュアロール”インサートに塗料が付着しないよう保護するため、彼は塗装屋が一般的に使用する青いマスキングテープを使用した。唯一気を使っているのは、トップラインが明瞭に視認できる状態を保つことであり、それによりしっかりとターゲットに対して構えることができるのである。表面のそれ以外の部分は、単にうわべの問題に過ぎない。

「全米プロゴルフ選手権」の出場者の多くは、ハイエンドのカスタムパターに頼っているが、モンゴメリーは中古パター市場で50~150ドルほどの値になるであろう、10年物の自ら塗り直したパターを使っている。

彼の塗り直しのスキルについてあれこれ言うことは勝手だが、モンゴメリーの職人的技量は、彼が他のどのPGAツアー選手よりも多くのワンパットを生み出すことを助けてきた。モンゴメリーのパターは、過ぎ行く年月の中で多くを見てきたが、「全米プロゴルフ選手権」の舞台で見るのは、これが初めてだ。今大会は両者にとって、新たな挑戦なのである。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR

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