長年愛用してきたスパイダーへの回帰を決断した（写真は2023年「全英オープン」）

ロリー・マキロイ（北アイルランド）は今週、イーストレイクGCにてフェデックスカップのタイトル防衛に臨む。そして、彼は1年前の最終ラウンドで、スコッティ・シェフラーとの6打差を逆転した際に使用したパターを再び使うつもりでいる。

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フェデックスカップ プレーオフ最初の2試合でスコッティキャメロン ファントムX 5.5パターを使用したマキロイは、この水曜に「ほぼ確実に」ここ数年の大半の大会で使用してきた「テーラーメイド スパイダー ハイドロブラストパター」に戻すと述べた。彼は今週の火曜の午後、慣れ親しんだスパイダーをバッグに入れて練習した。

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プレーオフを前に、マキロイは「違った見た目」を求め、スパイダー ハイドロブラストをベンチに下げ、スコッティキャメロンのマレット型パターをバッグに入れていた。彼はストロークゲインド：パッティングのランキングを83位としてプレーオフを迎えたが、「フェデックス セントジュード選手権」と「BMW選手権」の2試合において、このスタッツでトップに立った。この元のさやに収まったきっかけは、スタッツと言うよりは感覚的なものだったのである。

「先週は短い距離でとても曲がるパットが多かったんだけど、あのパター（スコッティキャメロン）の短い（アライメント）ラインでは、ラインの長いスパイダーを使っている時よりも、自分の狙いに自信が持てなかったんだ」とマキロイは述べた。

マキロイが回帰したパター「テーラーメイド スパイダー ハイドロブラスト マレット」（GolfWRX）

オンリンピアフィールドでの日曜をビクトル・ホブランと同組でプレーしたマキロイは、25歳のノルウェー人選手がバックナインで「28」をたたき出し、コースレコードをマークして「BMW選手権」を制覇するのを目の当たりにした。ホブランが目にしたパットのほとんど全部を決めた一方、マキロイのバックナインはというと、3バーディを奪ったにもかかわらず、もっとフラストレーションの溜まるものとなった。3度のフェデックスカップ王者は、一貫してホールの下側にパットを外し、ホブランについて行く機会をことごとく逸した。

マキロイはバックナインに入って最初の3ホールでバーディチャンスを迎えるも、15フィート（約4.6メートル）、11フィート（約3.4メートル）、そして13フィート（約4メートル）を連続して外した後、13番でようやく後半最初のバーディパットを決めた。しかし、彼は14番で、17フィート（約5.2メートル）を外すと、パー5の16番では、242ヤードからロングアイアンで8フィート（約2.4メートル）につけるも、このイーグルトライがカップに沈むことはなかった。マキロイは17番でタップインバーディを奪ってスコアを伸ばすも、その時点で、すでにトロフィーは手の届かない位置にあった。彼はホブランと5打差の4位で大会を終えた。

「WGCデルテクノロジーズ マッチプレー」ではブレード型パターを使用した(David Buono/Icon Sportswire via Getty Images)

今季、マキロイがパターを取り替えながら、また元に戻すのは、これが初めてのことではない。彼はマレット型のスパイダーパターでことしを始動させたものの、3月の「WGCデルテクノロジーズマッチプレー」でスコッティキャメロンのブレード型パターに変更した。同大会を3位で終えるも、バッグに同じパターを入れて臨んだ4月「マスターズ」では予選落ちを喫している。すると、彼は次に出場した「ウェルズファーゴ選手権」でパターを再びスパイダーに戻した。その後、彼はレギュラーシーズンを通して最後までこのパターをバッグに入れ続け、その間、「ジェネシス スコットランドオープン」で優勝するなど、7大会連続トップ10入りを記録している。

彼は「フェデックス セントジュード選手権」を前に、ウィング形状のマレット型パターであるファントムX 5.5に乗り換えると、大会期間中にキャディのハリー・ダイアモンドを地元のゴルフショップへと走らせ、パターを半インチ短くする微調整を行った。その時、マキロイは「右手で先の方を握ったとき、少し上過ぎると感じたんだ」と述べている。

スパイダー ハイドロブラストへの回帰は、グリーン上で彼に慣れ親しんだ感覚をもたらすことになるだろう。マキロイは、それが日曜の18番グリーンで、フェデックスカップのトロフィーを手にして立った時の慣れ親しんだ感覚へ転化することを期している。

「僕はこの数年、あのパターでとても良いプレーをしてきた。僕はこれまで、このゴルフコースのグリーン上では、あのパターでキャリア最高のパッティングの1週間を何度か送っているので、またそれを甦らせることができればと思っている」

彼は首位のシェフラーと3打差の7アンダーで「ツアー選手権」をスタート。ジョン・ラーム（スペイン）とともに、木曜の米国東部時間午後1時49分（日本時間25日午前2時49分）にティオフする。

（協力/ GolfWRX, PGATOUR.com）