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アクシェイ・バティアのプレッシャーに打ち勝つ鉛テープ活用術

21歳のアクシェイ・バティアは、ゴルフ用具のこととなると熟練のベテラン顔負けの知識を有している。

バティアはわずか17歳だった2019年の「バルスパー選手権」でPGAツアーデビューを果たすと、キャリア序盤の逆境を糧に、2週間前の「バラクーダ選手権」でついにツアー初優勝を遂げた。

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ツアーデビュー当初は、そこまでギアに精通していなかったと言うが、自身のギアに対する理解を深めるなかで膨大な知識を蓄え、今ではパフォーマンスと快適さの両方を最適化させるようセットアップするまでになった。

キャロウェイのクラブを使用する上で、レフティの彼はクラブに重みを感じられるのを好む。クラブが重いと、スイングを通してフェースがどの位置にあるかを感じやすくなり、特にプレッシャーのかかるシチュエーションでは助けになると述べた。

3日開幕「ウィンダム選手権」の火曜に、GolfWRX.comに対し、バティアは「特にアドレナリンが大量に出るトーナメントでは、クラブヘッドを感じるのが好きなんです。余分に重量があると良いフィーリングがします。フェースの感じがより掴みやすいんです。少なくとも僕にとっては、ということですが」と話した。

重めのクラブという好みを実現するにあたり、鉛テープで重量を増加させているが、これは経験豊富なクラブビルダーやツアープレーヤーの間では、一般的に用いられている手法である。彼はただ適当に重い物質を貼り付けているわけではなく、それぞれのクラブに応じて特定の目的を持って、テープを用いているのだ。

キャロウェイ ローグSTドライバーには、ソールのヒールとトウの二カ所に鉛テープを厚めに貼っている。バティアによると、このデュアル重量構成は、クラブヘッドの慣性モーメントを高めることにより寛容性の大幅アップにつながっているとのこと。スイートスポットの両側に重量が追加されることで、フェースの安定性を高め、オフセンターヒットでのねじれを防いでいるのである。

「ドライバーに関しては、高慣性モーメントの観点から大量に鉛テープを貼っています。先ほども言ったように、ヘッド重量の目的もあります。僕のウッド類はいずれも(スイングウエイトは)D5かD6です。どういうわけか、僕はこれについて、今年になってツアーの現場で、キャロウェイのスタッフに計測してもらうまで知りませんでした」

ウェッジは、異なる理由で厚めの鉛テープを用いている。

「重心を高くしようという狙いがあり、そうすると打ち出しが低くなり、コンタクトが少しだけ硬めになります。上手く行くか行かないかに関わらず、僕はここ2年ほど、このやり方でやっていて、単に好みなんです。高い位置にかなりの重量があるので、ボールはかなり低く出て、スピン量が多くなるというのを知っていると、幾分安心できるんです」と説明した。

7月「ジョンディアクラシック」以前、バティアはアームロックシャフトの装着されたグレーのオデッセイNo. 7トライホット5Kのカウンターバランスパターを使用していた。そしてバックアップとして、黒-白-黒に塗装されたカスタムのバーサを持っていた。彼は変化の必要性を感じたことから、父親にカスタムのバックアップを発送するよう依頼したのだ。

「とにかくバーサの見た目を気に入っています。良い見た目だと思う。他とはかなり違いますし、とても綺麗ですね。それで、このバックアップパターを作ってもらうように頼んだのですが、これは何かしらの理由で、正しく狙いを定められなくなったとき用のものでした。実は、ロケットモーゲージで同じようなカウンターバランスのジェイルバードも試してみたんですけどパットの調子が良くなかった。父に頼んで、家にあったこのパターをジョンディアへ送ってもらったら、パットの一貫性が上がって断然良くなった。今では、別のパターは触りたくないくらい。バックアップが新たに本番用になりました。カスタマイズされた物を使うのは、いつだってとてもクールですよね」

バティアはこれらのパターの両方のソールにも横幅いっぱいに切った鉛テープを貼っている。これには重量とアドレスでの座りの両方をより良くする狙いがあると述べた。

「ヘッドの重量とは別に、パターの座りが良くなるという理由もあります。こうすると、毎回座りが平らになるんです。時々少しシャフトを傾けてしまい、座りが若干オープンになることがあり、パターの後方の端が少し持ち上がって地面に打ち込むような感じになることもありました。パッティングコーチと共に、クインティックを使ったことで判明したんです」

ツアーデビューを果たしてからの4年余りで、バティアは経験、ギアの知識、そして初優勝を手にした。今週の「ウィンダム選手権」では自らの準備を好成績へと結びつけ、目下フェデックスカップランキング99位からプレーオフ出場枠を手にしようと思っている。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR

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