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2023年 マスターズ
期間:04/06〜04/09 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)

グリーンジャケット獲得の資格は イム・ソンジェが松山英樹から得たもの

2023年のメジャー初戦「マスターズ」のフィナーレがいよいよ近づいた。松山英樹が初優勝を飾った2年前、多くのアジア出身ゴルファーが刺激を受けた。韓国のイム・ソンジェもその一人。PGAツアーのChuah Choo Chiang氏がオリジナルコラムで、25歳のオーガスタで湧き上がる思いについて記した。

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2年前、松山英樹がグリーンジャケットに袖を通すのを見たイム・ソンジェが、ゴルフ界における偉大なその姿を自らに重ねる夢を見たとしても、それはきっと許されることだろう。

PGAツアー2勝を挙げている韓国のスター、イムはこの歴史ある大会で自分も優勝候補のひとりであるはずだと信じていた。コロナ禍で11月に開催された2020年、イムは初出場で2位に入り、アジア出身選手としてマスターズでの最高成績を収めた。だがその5カ月後、松山が優勝したことでその栄誉も手にしたのである。

松山の成功はアジアのゴルファーに、グリーンジャケット獲得がもはや夢物語ではないと確信させるものだった。「これまで、2位、8位の成績を残せたのは良い記憶。小さなころからこの大会をテレビで見ていた」というイムにとっても、「出場することでより特別な試合になった。素晴らしい成績を収めたい」というモチベーションになっている。

イムにとってももちろん、マスターズのウィニングパットは幼少期からの夢だった。両親にプラスチックのゴルフクラブを与えられた4歳の時にゴルフの魅力にとりつかれ、才能を披露してきた。2018年に下部コーンフェリーツアーで2勝。すぐにPGAツアーに昇格した。

イムは現在、アジアのゴルファーで世界ランキング最高位の18位にいる。「グリーンジャケットを獲得するのは僕のひとつの夢。自分もいつか袖を通したい。まだ韓国人選手は優勝していないが、僕ではない誰かが成し遂げたとしても特別なこと。僕も勝てると思わせてくれる。とにかくベストを尽くしたい」

これまでのオーガスタでの実績もさることながら、イムは今季「ザ・プレーヤーズ選手権」での6位を含め、トップ10入り4回と順調だ。「WGCデルテクノロジーズマッチプレー」ではグループリーグで2勝。前週をオープンウィークにした。「マスターズの前はいつもこのルーティン。オーガスタのグリーンは速くて、他の試合とは雰囲気も違う。それでも、3年経験を積んできたから、良い成績を出したい」

他の多くの選手と同じように、イムも改造された13番(パー5)に関心を持っていた。「以前はティショットで3番ウッドとドライバーを握ったけれど、今回はドライバーショットに絞られる。あまり深刻に考えることはないと思う。とはいえ、11番からのアーメンコーナーは重要。3ホールをパーで切り抜ければ、良いスコアをキープできると思う」

昨年は初日に「67」で回り、韓国人ゴルファーとして初めてオーガスタナショナルで首位に立ったが、8位でフィニッシュした。もちろん、2位だった2020年の経験もイムにとっては大きい。「『本当に勝てるかもしれない』と思ったけれど、残念ながら2位に終わってしまった。でもきっと近い将来、メジャーで勝てる力は僕にもあると思う」

悪天候続きで変則スケジュールを強いられた今大会。「毎年、必ずここに戻ってきたい」と意欲は尽きない。その屈強な身体をグリーンジャケットが包む日が来れば、その願いはもちろんかなう。

情報提供:PGA TOUR

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