タイガー・ウッズがエキシビションマッチで新ボール投入へ
タイガー・ウッズが10日(土)に行われる「ザ・マッチ」で用具変更を行うようだ。その用具とは、世のゴルファーが最も頻繁に変更するアイテムとなる。
ウッズが今後2週間、使用するボールをブリヂストンのツアーB Xに変更する見通しであるのを最初に伝えたのは、Golf.comだった。師走の繁忙期にあって、ウッズは土曜のマッチでフェデックスカップ年間王者のロリー・マキロイ(北アイルランド)とタッグを組み、ジャスティン・トーマス&ジョーダン・スピースのコンビと対戦した後、長男のチャーリーさんとともに「PNC選手権」へ出場することになっている。
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7月「全英オープン」を最後に競技から遠ざかっているウッズはこれまで、よりソフトで高スピン量のボールであるブリヂストンのツアーB XSを使ってきた。グリーンを狙うショットやグリーン周りでのバラエティを重視し、より軟らかいボールを選択。芸術的なアイアンショットと多種多様なショートゲームは、ウッズの歴史的なキャリアの象徴となってきた。
Golf.comによると、ウッズは自宅のシミュレーターでB Xボールを試打してみたところ、キャリーが10yd伸びたことに気が付いたとのこと。B XはB XSボールよりも硬く、低弾道で低スピンのボールとなっている。
「エキシビションということも決定の要因だったのだと思います」と、ブリヂストンでゴルフボールのマーケティングを統括するエリオット・メロウはGolf.comにコメントした。「少なくともこれからの数大会は、ツアーB Xを使用する選手となります。彼は飛距離と、グリーン周りで必要とされるスピンについて見ています」
自身のシミュレーターでテストしたウッズは、「ヒーローワールドチャレンジ」を欠場する前にバハマのコースでボールの試打を行った。
「(バハマで行った)実戦に近いテストでいろいろな風に対してボールを打ったところ、彼はその弾道を気に入りました」とメロウはGolf.comに語った。「我々がタイガーや彼のチームから得たコメントは上々であり、何か別の物を模索したとしても、彼のために専用のボールを作らなくても良いということが分かりました。彼は、既に我々の在庫にあるボールを使えば良いだけなのです」
ブリヂストンは、年が明けてウッズが公式な大会に復帰する際は、B XSボールに戻すだろうと予想している。
「やはりツアーB XSは彼が共同設計したボールであり、ゴルフボールに競技性と操作性を必要するシチュエーションでは、彼はあのボールに戻すことになると思います」とメロウ。「我々はこれ(ボール変更)が長期的なものであるとの印象は受けていません。どちらかと言えば、状況的なものです。彼は明らかな理由があって、スピンよりも飛距離を求めているのです」
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)