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ピン「G430ドライバー」についてのPGAツアープロの感想

2022年に交わしたブリヂストンとのゴルフボールの契約を除くと、ジェイソン・デイは用具契約フリーの選手であり、これは彼が自身の使用する14本のクラブにいかなる制約も受けないことを意味する。

2021年1月以来、デイはこの自由を行使し、バッグの中身を通して様々なブランドをテストし、使用してきた。直近では、GolfWRX.comはデイがピンG410ドライバー、テーラーメイドSIMマックスフェアウェイウッドテーラーメイドP770P7MCアイアンのコンボセット、タイトリストボーケイSM9ウェッジ、そしてテーラーメイドスパイダーパターを使用していることを確認している。

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2019年に一般発売されたG410ドライバーは、過去2年間にわたり、デイの14本のラインナップの中で、スタメンとして盤石の地位を築いてきた。

しかしながら、何やら新しいクラブがデイの目を奪ったようだ。

2022年「シュライナーズチルドレンズオープン」の月曜日に、ピンは公式に新しいG430ドライバー、フェアウェイウッド、そしてハイブリッドをPGAツアーでお披露目した。このお披露目の一環として、ピンのフィッターたちは、新しいG430シリーズの試打に興味を持ったPGAツアーの選手たちと共に広範囲に及ぶ作業を行った。

ピンG410ドライバーのユーザーであるデイが、そのテストの候補者だったのは言うまでもない。GolfWRX.comは、お披露目初日となった月曜に試打を行ったデイを捕まえ、新しいピンのドライバーについての見解を聞いてみた。

「そうだね、ピンが言うには、初速が時速数マイルアップするはずとのことで、左から右へ行きやすい(フェードが打ちやすい)傾向にあるとも聞いている」とデイはG430 LSTモデルのドライバーについて語った。「既にフェードを打っている人にはうまく機能しないかもしれないけれど、でも僕はドローを打つ選手の一人だから。とは言え、これはとても良い感じだよ。まだ、これから2日ほどかけてテストする必要はあるけれど、飛距離は自分の使っているG410ドライバーと同じか、あるいは少し遠くまで飛んでいるかもしれない。まだ、早い段階なので、これから様子を見てみるよ。現時点ではとても良い感じだね」

「見た目と座りがとても良いんだ。僕はロフトがあり過ぎるような感じで、こっちを見上げていて、フードを被っているような見た目は好きじゃないんだ。この(G430 LSTの)ロフトは低弾道フェードが打てるような見た目だね。現時点での見た目はとても良いよ」

デイは今週の競技で、G430 LSTドライバーを実戦投入するかどうか、まだ決めてはいないが、見た目、打音、そしてパフォーマンスに基づいて考えると、客観的に見てとても魅了されているようだ。

「過去には、打音がしっくりこなかったので410や425の中にホットメルト(接着剤)を注入する必要があった」とデイ。「でもこれら(G430)はホットメルトが断然少ないし、ヘッドはかなり重みがあるので、G430への移行は僕にとってかなり簡単にいくように感じられる。と言うのも、僕はヘッドの重いドライバーを好む傾向にあるからね」

「これの良い点は、僕は誰からもお金を受け取っていないので完全に正直でいられるし、もしこのドライバーが駄目ならそう言えるところなんだ。現時点では、僕のG410と比べても、打ち出される感じはとても良いね。410に関してはスピン量が多くなり過ぎることが往々にしてあったんだ。ピンでは多くの選手がスピン量で苦労していると思うし、今、僕は柔らかめのボールを使っているので、もちろんそれでもスピン量が増えるんだ。でも、彼ら(ピン)が言うのは、これは以前のモデルに比べてスピン量がかなり軽減しているようだね。そうなれば僕にとっては完璧にフィットするかもしれない」

ピンの契約選手で、10月2日付の公式世界ゴルフランキングで49位につけるミト・ペレイラ(チリ)もまた、2022年「シュライナーズチルドレンズオープン」から新しいG430 LSTドライバーに乗り換えることを考えている。ペレイラは現在、2021年1月にリリースされた現行最新のG425 MAX ドライバーを使用しているが、G430では、試打の初期段階からパフォーマンスと打音の両方で良い手応えを得たようだ。

以下は、G430の試打セッションを終えたペレイラが、火曜にラスベガスでGolfWRX.comに語った言葉である。

「これまでは、G425マックスを使っていたのだけど、あちらの方が(ボール初速が)遅かった。G430 LSTを使ってみたら、こちらはとても速くて、ボール初速は時速2~3マイルほど上がったんだ。僕はこの2日間、試しに使っている。打感も良いし、見た目も良い。僕の(G425)マックスは打音が良くなかったけれど、これ(新G430 LST)は打音がとても良い。べらぼうに良くなった。よりコンパクトな音で良くなった。現時点では、今週これを試しに使ってみようと考えている」

新しいG430ドライバーを経験したのは、デイとペレイラだけではない。ピンのツアーレップで、2022年「シュライナーズチルドレンズオープン」前に多くのドライバーのフィッティングを個人的に手掛けてきたケントン・オーテス氏は火曜、GolfWRX.comに対し「17~20人ほどの選手が新しいG430ドライバーに移行すると予想している」と述べた。オーテス氏によると、選手たちは時速2、3マイルのボール初速アップと、3~5ヤードの飛距離アップを得ており、ボールは「より幅の狭いドローやフェードで、そこまで曲がり過ぎない」とのこと。

また、選手たちはこのドライバーの打音が最もこだわっている点のようだ。

「我々がこの新しいドライバーで目の当たりにしているもう一つの素晴らしい点は、新しいドライバーは打音がより静かになり、音が低くなったところです」とオーテス氏。「打音は感触であり、選手たちはこの新しい感触を気に入っています」

ピンは現在、2種類のドライバー(LSTとマックス)、1種類のフェアウェイウッド(マックス)、そして1種類のハイブリッド(マックス)をPGAツアーの選手に提供している。これは単に、最初の週に使用できるラインナップであり、必ずしも、これらが将来的に選手たちや一般のゴルファーが手にすることのできるG430の全モデルであることを示しているわけではないことに留意すべきだろう。

ピンはまだ、G430モデルで前作のG425からどのような技術的かつ設計的な変更が加えられたのかは説明していないが、GolfWRX.comが月曜に撮影した写真からは、G430 LSTドライバーは“カーボンフライ”で覆われたクラウンで、ピンではお馴染みの“タービュレーター”がそのクラウンに施され、ソール後方には可変ウェイトが装着されているように見える。

我々はピンG430シリーズについて、今後さらなる情報が出次第、随時その詳細を報告することにする。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR

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