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2022年 プレジデンツカップ
期間:09/22〜09/25 場所:クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)

2019年は初出場で大活躍 イム・ソンジェも世界選抜を引っ張る

「ザ・プレジデンツカップ」は22日に開幕する。前評判の低い世界選抜を中心となるのが10回目の出場となったアダム・スコット(オーストラリア)と5回目の松山英樹。そして、前回2019年に大活躍した韓国の鉄人だ。PGAツアーのChuah Choo Chiang氏がチームの浮沈のカギを握るイム・ソンジェについて綴った。

ゴルフにおける真の天才とはそうそういるものではないが、イム・ソンジェ(韓国)を表現するのには、最上級の表現としてふさわしいフレーズである。

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ノースカロライナ州クエイルホロークラブで22日に開幕する「プレジデンツカップ」で、トレバー・イメルマン主将が率いる世界選抜の下馬評は低い。強力な米国選抜を倒すためには、24歳にしてPGAツアー2勝を挙げた彼の才能がチームで機能することが求められている。

3年前の前回大会でイムはキャプテンのアーニー・エルスによって選抜され、ロイヤルメルボルンで3.5ポイントを獲得した。チームは16-14で敗れたものの、新星の登場は衝撃的だった。

イムは今回、ランキングによって自動的にチーム入りを決めた。前回エルスの元で副キャプテンを務めていたイメルマンは彼の爆発力と、この韓国の鉄人がクエイルホロークラブできっと力を発揮してくれると信じている。彼がいかにチームにとって重要であるか。イムはロイヤルメルボルンで、異なる3人の選手とペアを組んで勝ち点を積み重ね、誰とでも結果を残せることを証明したのだ。

直近のシーズンでのショット力(ストローク・ゲインド・ティ・トゥ・グリーン)で、彼は9位にランクインした。もちろん“バーディマシーン”としても知られ、マッチプレーに適した選手でもある。2021年には年間で494バーディを奪い、21年ぶりに記録を更新した。

フォアボール形式で前回、パトリック・カントレーザンダー・シャウフェレのペアを破ったカナダのアダム・ハドウィンは、才能にあふれる韓国人選手に賛辞を浴びせている。「ソンジェは本当に素晴らしい選手。僕よりも安定感があるように思うし、ミスが極めて少ない。簡単にやってのけてしまう」

ロイヤルメルボルンでのエピソードを、今回で10回目の出場となったアダム・スコットが回想する。3年前、世界選抜チームがコース入りした月曜日、上空は強風が吹き荒れていた。試合中はそこまで風が吹かないという見立てから、ほとんどの選手はその日、歩いてコースチェックをしていた。

「すごい風だったから、僕はわざわざプレーして自信を失うことはないと思っていた。それがソンジェはひとり、コースでプレーしていたんだ。歩き終えた後で、僕たちは彼のプレーを何ホールか見たんだけど、25マイルもの風が吹いているのに、フェアウェイ、グリーン、フェアウェイ、グリーン…と正確なショットを繰り返していた。まるで機械のよう、正確なアイアンが武器のバイロン・ネルソンのようだった」

シングルのマッチプレーで対戦したゲーリー・ウッドランドは4&3で敗れ、困惑気味だった。「ストレスが溜まる。すごくいいプレーをしていたのに、蒸し返されてしまった」と全米オープン王者も認めざるを得なかった。

両親の後押しを受けて済州島でゴルフに親しんだイムはプロとしての道を駆け抜けてきた。韓国代表選手としてアマ時代を過ごした後、韓国ツアー、日本ツアーで10代にして成功をおさめ、2018年には下部コーンフェリーツアーで2勝を挙げ、新人王に輝いた。

PGAツアー昇格後の活躍も目覚ましく、19年に最終戦の「ツアー選手権」にも進出。こちらでも新人王になり、プレジデンツカップへのワイルドカードもつかんだ。

当時の経験は今回、特に劣勢の世界選抜チームが1994年以来の勝利を達成するためには、やはり欠かせないものである。

イムは今季、アジア勢で史上最高となる2位でフェデックスカップを終えた。「プレジデンツカップでもしも勝つことができたら、キャリアにとって本当に大きなものになる。世界選抜が勝ったのはこれまで1回だけ。2勝目を挙げたチームの一員になれたら、大きな意味がある。とにかくベストを尽くしたい」。

ここ数年でチームが築き上げてきた仲間意識と絆が米国選抜に対抗する術となるとイムは信じている。前回、リニューアルされたチームのロゴは各国の国旗が入った盾をデザインしたもの。世界中の複数の国の結束を示している。

選手兼監督としてタイガー・ウッズが率いた米国チームに敗れたものの、2019年の経験は何物にも代えがたい。敗戦で得た悔しさをイムは今大会でぶつけるつもり。「みんなが一つになって自分を応援してくれた姿は、本当に特別な瞬間だった。初めてのプレジデンツカップはとにかく印象的で、最高の経験になった。今回も楽しみ。クエイルホロークラブは易しくはないけれど、世界選抜チームはみんなが、そして僕も全力を尽くす」

世界選抜チームの勝利はイムやクエイルホロークラブを訪れる世界中の人々にとって重要である。そして当地での成功はエルスに報いるものでもあるとイムは信じている。「2019年にアーニーは素晴らしいチームを作ってくれた。チームスピリットを植え付け、チームを一つにまとめてくれた。チームのロゴは僕たちのモチベーションを高めて、一つにしてくれる。前回、僕たちはシングルスマッチの前までリードしていたが、残念な結果になった。勝てるという望みは確かにあったし、本当に惜しかった。だから、次こそは勝てる」

情報提供:PGA TOUR

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