スネデカー ゴルフでプロスポーツ再開「理にかなう」
パターは替えないブラント・スネデカー 他クラブは2年で様変わり
「ウィンダム選手権」で2勝しているブラント・スネデカーは習慣に忠実な人間である。テネシー出身の彼は昨年クラブ契約がフリーとなったものの、バッグに収めたいくつかのクラブに対する専心は揺るぎない。
例えば、それは彼のパターだ。オデッセイ ホワイトホット XG ROSSIEは彼のキャリアを通して常にバッグに入っている。2006年に下部コーンフェリーツアーで競技を始めたときから、同タイプのパターを使用。あまりに長い間バッグに入れてきたため、実のところフェースインサートを何度か交換した。彼が現在使用しているアイアンのシャフト、Aerotechスチールファイバー I95 Sも、2011年から完全に定着している。
<< 下に続く >>
しかしながら、2018年の「ウィンダム選手権」2勝目以降は、他の使用ギアに変更が見られた。パターが不動の存在となる一方で複数のドライバー、フェアウェイウッド、アイアン、そしてウェッジをテストしてきた。
スネデカーの放つ弾道の軌跡は、ライアン・ムーア、ザック・ジョンソン、ブライアン・ゲイ、そしてジム・フューリックといった選手たちと似ている。飛距離が出るタイプではなく、今季の平均飛距離はわずか284.1yd。弾道が特別高いわけでもない。彼は今もてはやされている高初速のゲームではなく、スピンやショットの精度を武器に戦っている。
2007年の「ウィンダム選手権」でPGAツアー初優勝を遂げると、11年後の同大会では初日に「59」をマークして優勝した。彼のバッグの中身の幾つかは、最後に「ウィンダム選手権」を制したときからその時から変わっていない。パター、5番ウッド、ロブウェッジ、そしてアイアンシャフトは皆、今も同じものを使用している。
いくつかの道具はロゴやマークが変わったとは言え、そのDNAは不変であるという部分が注目に値する。スネデカーは常に軟鉄鍛造のキャビティバックアイアンを好んで使ってきた。ウッドに関しては、中弾道、中スピンのメタルシャフトを好んできた。クラブセッティングの構成もまったく変わっておらず、常にドライバー、3番ウッド、5番ウッド、4IからPW、ロフト52度、56度、60度のウェッジ、そして信頼の古女房であるオデッセイというセッティングでプレーしている。
スネデカーが2年前に「ウィンダム選手権」を制覇したときと、2020年8月時点での使用ギアの比較は次の通り。
2018年「ウィンダム選手権」優勝ギア
ドライバー:ブリヂストン ツアーB JGRプロタイプ(9.5度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD IZ-6X
フェアウェイウッド:テーラーメイド M3(3番15度、5番19度)
シャフト:藤倉ゴム工業 プロツアースペック
アイアン:ブリヂストン J15CB(4―9番)
シャフト:Aerotech スチールファイバー i95 S
ウェッジ:ブリヂストン J40(48度)、ブリヂストン J15(52度を51度に、56度を55度に)、タイトリスト ボーケイ TVDプロトタイプ(60度Kグラインド)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイシュー S400
パター:オデッセイ ホワイトホット XG ROSSIE
長さ: 34インチ
ボール:ブリヂストン ツアーB X
グリップ:ラムキン クロスライン
2020年「全米プロゴルフ選手権」現在の使用ギア
ドライバー:ピン G410プラス(9度)
シャフト: 藤倉ゴム工業 Ventus Blue 6X
3番ウッド:テーラーメイド M6 ロケット3(3番14度)
シャフト:藤倉ゴム工業 Ventus Blue 7X
5番ウッド:テーラーメイド M3(5番19度)
シャフト:藤倉ゴム工業 Ventus Blue 8X
アイアン:スリクソン Z785(4―9番)
シャフト: Aerotech スチールファイバー i95 S
ウェッジ:キャロウェイ マックダディ4(48度-10S、52度-10S、56度-10S)、ボーケイSM8(60度K)
シャフト:Aerotech スチールファイバー i95 S(48度)、トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイシュー S400(52/56/60度)
パター:オデッセイ ホワイトホット XG ROSSIE
長さ: 34インチ
ボール:ブリヂストン ツアーB X
グリップ: ラムキン クロスライン
(協力/ GolfWRX、PGATOUR.com)