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2013年 ザ・バークレイズ
期間:08/22〜08/25 場所:Liberty National Golf Club

デイリーラップアップ:ザ・バークレイズ最終日

マスターズ王者のアダム・スコット(オーストリア)が、並み居るライバルたちの挑戦を押しのけ、「ザ・バークレイズ」を制した。

最終日のスコットは、バックナインで2バーディしか奪えなかったものの、ノーボギーでスコアをまとめ、5アンダー「66」で最終日を終えた。スコットは大混戦となった首位争いでトップに立ち、そして最後までその位置に留まった。

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「正直、とても信じられないよ」と、フェデックスカッププレーオフ初戦を制し、フェデックスカップランキングでもウッズに続く2位に順位を上げたスコットは言った。「今日はとても良いラウンドだったけど、まさか優勝できるとは考えてなかったよ。明らかにたくさんのことが、僕に味方をしてくれたお陰だね」。

ジャスティン・ローズ(イングランド)は、決めれば首位に並ぶはずだった25フィートのバーディパットを5フィートもオーバーさせ、痛恨の3パットでボギーとするなど、最終日は「68」で終えた。ケビン・チャペルは10番まで2打差の首位に立っていたが、そこからの7ホールで7オーバーと大崩れし、スコア「76」でホールアウトした。

背中の違和感に苦しみながらのラウンドが続くウッズは、13番(パー5)の2打目を大きくフックさせ、隣の15番ホールの沼地に打ち込んでしまいボギーとした。更に15番でもボギーを叩いたが、続く16番、17番で連続バーディを奪い、首位に1打差まで迫った。最終18番では、グリーン奥からのパットを決めきれず、残念ながらプレーオフとはならなかった。

スコットへの最後の挑戦者となったのは、ゲーリー・ウッドランドだった。13番のドライバーショットを池に入れてしまい、このホールをボギーとした。ウッドランドは上がり3ホールでそれぞれ10フィート以内のバーディチャンスがあったものの、全てを外してしまい、結局「73」で最終日を終えた。

「どうにか我慢のゴルフをして、バックナインでは可能な限りのチャンスを作ったんだけど…」と、ウッドランド。

通算11アンダー「273」で優勝を飾ったスコットは、自己ベストとなる世界ランク2位に浮上した。
そしてウッズが1打差でプレーオフを逃したのは、ここリバティナショナルで2度目のこととなった。

ウッズ、ウッドランド、ローズ、そして最終日をこの日トップの「65」で回ったグラハム・デリュー(カナダ)が、揃って2位タイで今大会を終了した。これでデュレーは、プレジデンツカップの順位を9位に上げた。メンバー確定を1週間後に控え、インターナショナルチーム入りが見えてきた。

優勝こそ逃したものの、ウッズは今シーズン初めて、PGAツアーで4日間全てを60台で回った。ウッズは昨年のこの大会に続き、ホテルのベッドの柔らかなマットレスが原因で、腰部の張りに見舞われてしまった。

CBSスポーツのインタビューで、今週金曜からボストンで開幕する次のフェデックスカッププレーオフとなる「ドイツバンク選手権」への出場の可否を聞かれたウッズは、「分からない」と述べた。「ドイツバンク選手権」はウッズが運営するチャリティ基金団体に、募金が寄せられる大会だ。ウッズは今シーズン、同じようにチャリティ寄贈の大会だった「AT&Tナショナル」を欠場している。

「今は、ベストな状態ではないから」とウッズ。

ウッズだけでなく、ローズもあまり調子が良くないようだ。バーディを決めれば優勝できるポジションにいた全米オープン覇者の彼は、ショートを嫌ってパットしたために、想像以上に大きくカップをオーバーさせてしまった。

「ちょっとアグレッシブ過ぎたね」と、ローズ。「あのパットを決めて優勝できると思ったんだが。現実を受け入れるのは、難しいね」。

これでスコットは、今シーズン2勝目を達成した。もしフェデックスカップを制することができれば、米国ツアー年間最優秀選手に選ばれる可能性さえ出てきた。

マンハッタンを望むフェデックスカッププレーオフ初戦は、多くのギャラリーの熱気に包まれた。最終日、5人の選手が少なくとも1度は首位に並ぶ混戦の展開となった。腰の違和感にも関わらずウッズは熱い戦いを見せた。そしてスコットは、最終24ホールをノーボギーという素晴らしいゴルフを見せた。

またこの最終日は、今シーズンの終焉を迎えることとなった選手たちの感情がむき出しになった日でもあった。下位選手にとっては厳しい局面だ。
フェデックスカップランキングの上位100選手のみが、次週のボストン郊外での試合に進むことができる。ジェフ・オギルビー(オーストリア)は、最終ホールでわずか2フィートのパットを外したために、トップ100位からこぼれてしまった。今シーズンの彼の戦いは終わった。

110位のカミロ・ビジェガス(コロンビア)は、次の試合に勝ち残るためには6フィートの最終パットをねじ込まなければならなかった。それを外した彼は、明らかに憤っていた。それから1時間後、119位のアーロン・バデリー(オーストリア)は、次の試合への進出を確実なものにしたかに見えた。しかし最終ホールで5フィートのパットを外すなど、上がり3ホールでボギーを叩いてしまった結果、再びビジェガスが、トップ100位に返り咲いたのだった。

優勝したスコットは、ノーミスだった。フロントナインでは3連続バーディを奪い、14番で10フィートのバーディパットを決め、優勝争いに加わった。16番では残り290ヤードをレイアップし、15フィートのバーディパットを決めて首位に並んだ。彼が単独首位でトーナメントを終えることになろうとは、大会が全て終わるまで分からなかった。

先にホールアウトしたスコットは、ウッドランドがバーディパットを外した映像を、練習場のビデオボードで見ていた。

「ウッドランドは素晴らしい追い上げだったね。でも僕のほうに幸運が向いたみたい。みんなのところに運は向かなかったみたいだね」と、スコット。「僕も彼らのような経験をしたことがある。追い上げることは、とても難しい。今日の僕は、何も失うものがない中でプレーできたからね」。

情報提供:PGA TOUR

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