クーチャー、通算10アンダーでリードを奪う
2013年 ザ・バークレイズ
期間:08/22〜08/25 場所:Liberty National Golf Club
“定位置”につけたシンプソン
ウェブ・シンプソンにとって2013年のツアーは、「あと1ラウンド」がキーワードだ。もし、その能力が備わっていれば、ツアー通算4勝目も挙げられていたかもしれない。
シンプソンにとって最高の1週間だったのは、間違いなくプレーオフの末にグレーム・マクドウェル(北アイルランド)に敗れた4月のRBCヘリテージだ。その他にも2度の5位と6位タイにも入っている。
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その一方で、WGCブリヂストンインビテーショナルのように、初日に「64」という素晴らしいスコアを出したかと思えば、2日目は初日より11打も多く叩いたこともあった。ロケットスタートを切ったにも関わらず、結局は14位タイに終わった。
だから、シンプソンにとっての目標は「安定性」だが、ザ・バークレイズの金曜日に「66」をマークした今、彼は正しい方向に向かっていると感じている。9アンダーまでスコアを伸ばした2日目、2位に2打差をつけてホールアウトした選手の中では首位に立っている。
「僕はやるよ」。4日間続けて好調をキープできそうか、と少し意地悪な質問をされたシンプソンは、答えた。「それは僕が望んでいることだからね。ショットの修正点は改善できているし、ここ2カ月ほどは大崩れしていない。調子がいまひとつだなと感じる日も、パーを拾いまくってスコアメイクできている。そんな時は気分いいよね」。
「PGAツアーで週末の優勝争いに加わることは、自分が取り組んでいることが正しいかを知る最高のテストになる。上位争いは興奮するね。さっきも言ったように、まだ沢山のホールが残っている。大会は半分が終わったけど、まだ半分残っている。チャンスがある位置にいるのは嬉しいね」。
偶然にも、前回このリバティナショナルGCでザ・バークレイズが開催された時、最終的に8位に終わったシンプソンは、2日目終了時に首位に立っていた。彼は大好きな町のそばにあるこのコースを気に入っていて、それにグリーンは彼が得意なドナルド・ロスのグリーンを想起させるのだという。
「ローリーで生まれ育った僕は、パインハーストやドナルド・ロス設計のコースで沢山プレーしてきた」と、シンプソン。「起伏に富んだグリーンは、球が大きく曲がるから想像力が求められる。僕はそういうコースに慣れているし、楽しんでプレーしているよ」。
「スコアカードを提出する時に思い出したんだ。前回ラウンドした時は、今日より1打多く打ったけど、あの時も首位だった。だから、暫定だけど2日目を終えて、前回と同じように首位に立てて良かったなって」。
シンプソンの今季自己ベストは、ウィンダム選手権の最終日、ドナルド・ロスが手掛けたコースでマークした「63」だ。大会初日の悪天候の影響で、彼は金曜日、29ホールを消化した。2日目に持ち越された初日の最終18番(パー5)をバーディで締めくくり、「67」でホールアウトしたシンプソンは、次の18ホールに流れを繋げたと語った。
バックナインから2日目のラウンドをスタートさせたシンプソンは、いきなりボギーを叩いたが、イーブンパーで折り返した。そしてフロントナインに入った途端、シンプソンは波に乗り、8ホールで6バーディを決め、「66」でホールアウトした。
「前半のグリーンは、固くて速かったね」と、シンプソン。「でも湿度が高くなった後半は、全体的に柔らかくなった。だから終盤の8ホールで6つもバーディを取れて、最高のラウンドになった。とても長い一日だったけど、気分は最高だね」。
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