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ミケルソンの修正能力

By Helen Ross, PGATOUR.COM

フィル・ミケルソンがメジャー大会の翌週にクラブを握ることは、ほとんどない。そして練習場に戻った時には、実際のコースを想定したショットとグリーン周りのフィーリングを確認するのが彼のルーティンだ。

とは言え、例えば今年のように54位という不本意な結果に終わった「マスターズ」直後などは、自分のゴルフを取り戻そうと必死になることもある。また時には、今日の「ウェルズファーゴ選手権」初日のように「68」でラウンドする時もある。

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「先週、練習ラウンドを始めた時は、とても良いプレイができたんだ」と、彼は明かした。「特に何かを直そうとはしなかったよ。ただクラブを振り、そして地元で良いプレーができるように心掛けて、そのままの勢いで今週に臨んだんだ」。

彼はここクエイルホローで過去9年で6度のトップ10フィニッシュを果たしている。初日の今日は、霧雨が降り始めた正午過ぎに「68」でホールアウトした。アウトからスタートしたミケルソンは、ティショットを木の幹に打ち込んでボギーとした8番ホールまでは、首位タイに並んでいた。

ミケルソンは9番ホールでもドライバーを大きく右に曲げてしまった。しかし低い弾道で見事に木の下を通したセカンドショットに続き、サードショットをピンそば20フィートにつけ、これを見事に沈めてパーセーブでピンチを切り抜けた。

「最後は少し疲れが出たのかもしれない。8番ホールと9番ホールは良いスイングができず、ひっかけ気味にフックさせてしまって自分でピンチを作ってしまったね」と、ミケルソン。「8番ホールはツキもなく、ボールが木の根元に落ちてしまった。ボールがあと数インチ左右どちらかに落ちていればグリーンを狙えたと思う。でもそもそもは、僕のドライバーが悪かったのがいけないんだよね」。

シーズン序盤の「ウェイストマネジメントフェニックスオープン」で優勝しているミケルソンだが、今日はフェアウェイを捕えるのに苦労したようだ。パーオンしたのは10回だけだった。しかし今日の彼はパッティングが素晴らしく、季節外れの寒さの中、彼はわずか25打のパッティング数で優勝争いに名を連ねてきた。

「午前中のはじめは少し寒く、霧雨も風もあってタフなラウンドだったよ」と、ミケルソンは振り返った。「その後はスコアメイクがとても楽になったよ。ここは楽にバーディが狙えるホールもあれば、パーを取るのが難しいホールもある。とても素晴らしいコースだよね」。

「天候が悪い時にちょうど難しいホールを回っていたんだけど、幸運にもそれらのタフなホールをパーで凌ぐことができたし、易しいホールではバーディを奪うことができた。ここはそういったホールがうまくミックスされていて、本当に素晴らしいコースだと思うよ」。

クエイルホローでのミケルソンの最高成績は、2010年にロリー・マキロイ(北アイルランド)が最終日に「62」というスコアで優勝した時、2位になったのが最高位だ。

「僕は本当にこのコースが好きなんだ」と、ミケルソン。「ティグラウンドからグリーンまで、ここは僕の知るベストコースのひとつだよ。何度か良いフィニッシュをしているのは確かだけど、まだ僕はここで優勝はしていない。今週は良いプレーが期待できそうだし、このコースをとても楽しめているから、今年こそは、と思っているよ」。

情報提供:PGA TOUR

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