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松山英樹は悔しさ募る13位 絶妙リカバリーからのイーグルも実らず

◇米国男子◇ロケットモーゲージ・クラシック 最終日(30日)◇デトロイトGC (ミシガン州)◇7340yd(パー72)

最終18番をボギーで終えて、松山英樹は硬い表情でグリーンを降りた。9位からスタートして1イーグル3バーディ、3ボギーの「70」と2つ伸ばすにとどまり、通算15アンダーの13位タイでフィニッシュ。前半7番で今週初めてのイーグルを奪うなど中盤にチャージの予感を漂わせたが、ツアー記録に並ぶ10打差からの逆転優勝はならなかった。

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「全部がダメな方向に行った」。前半2番では1Wショットを右のラフに打ち込み、2打目は前方の枝葉をかすめてグリーン手前にショート。3打目も寄せきれずに42ホールぶりのボギーとすると、3番でも連続で落とし、バーディ量産に向けてティオフした序盤に後退した。

アクセルを踏み込んだのは4番(パー5)。「前半はいいストロークができていた」とラフを渡り歩きながらも4mのチャンスを決めると、5番(パー3)でもピン右奥3.5mを入れて2連続バーディを決めた。7番(パー5)では1打目を右の林に打ち込んだが、4Iでグリーン方向に開けた隙間を狙い、低いボールで234yd先のピン左8mに2オン成功。これを沈めてガッツポーズを作り、大きな歓声に包まれた。

さらに8番では、今週投入したテーラーメイドの『バーナーレスキュー』(2007年モデル/3番19度)でフェアウェイを捕らえると、123ydからピン奥4mにつけてバーディパットを沈めた。4番からの5ホールで5つ伸ばし、ホールインと同時にカップへ足を踏み出す姿にも力強さが増したが、「後半はチャンスに付けながらも、うまく打てずに入らなくなった」。これが最後のバーディとなり、後半は7ホールでグリーンを捕らえながらも最後の1打を沈め切れなかった。

優勝こそ逃したが、昨年8月から続く連続予選通過は、継続中ではツアー単独トップとなる24試合へ。とくに直近の5試合ではトップ25を外しておらず、安定感はそのままにトップ10圏内でのプレーも増えている。次週も今季の新規大会「3M選手権」にエントリー。「良い状態で試合に臨めるように、しっかり休んで準備をしたい」と気持ちを切り替え、悔しさばかりが募った最終日のコースを後にした。(ミシガン州デトロイト/塚田達也)

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