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ガルシアが手痛いミス OK前に10㎝のパットを外す

◇世界選手権シリーズ◇WGCデルテクノロジーズ マッチプレー 4日目(30日)◇オースティンCC(テキサス州)◇7108yd(パー71)

セルヒオ・ガルシア(スペイン)がわずか10㎝のパットを外す珍プレーが起こった。準々決勝のマット・クーチャー戦。1ダウンで迎えた7番(パー3)、2mのパーパットを外した直後に、パターのバックフェースでタップインさせようとした4打目が、カップに嫌われて入らなかった。このホールを落とし、最終的に2ダウンで敗れた。

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マッチプレーであれば、外さないと思われるショートパットは多くのケースで相手にコンシード(OK)され、1打を加えてホールを終えることができたはず。ただ、ガルシアはクーチャーがコンシードする間もなく、軽率なストロークをしてボギーパットを外してしまった。クーチャーはすでにボギーと決まっていたため、リードを2アップに広げられた。

当初ガルシアはパーパットを外した時点でコンシードされたと考えていたが、グリーンサイドにいたクーチャーは当惑した。コンシードを認めたい意思はあったが、「セルジオ、(ボギーパットを打つ前に)僕は何も言っていないよ」と反応した。ゴルフ規則3.2b(2)では「コンシードは明確なやりとりがあった場合にのみ成立する」とある。「どう処理したらいいか分からなかった。(後から)大きな問題にしたくなかった」とし、競技委員を呼んで裁定を仰ぎ、結果的にこのホールを獲った。

■ ガルシアの仰天主張

その後のラウンド中、キャディを交えて議論するシーンがあった。ガルシアはクーチャーが次のホールをコンシードし、ボールを打つことなくスコアを戻す(クーチャーの1アップにする)ことを主張。しかしクーチャーは謝罪しながら、「そのやり方は好きじゃない」と提案を受け入れなかった。

マッチを終えたガルシアは「ただ僕がミスしただけだ。問題ない。一日を通してみれば、(いくつかの)ミスのひとつだ」と話した。(テキサス州オースティン/桂川洋一)

【ゴルフ規則3.2】マッチプレー
3.2b コンシード(抜粋)
(1) プレーヤーはストローク、ホール、マッチをコンシードすることができる。
プレーヤーは相手の次のストローク、ホール、またはそのマッチをコンシードすることができる:
次のストロークのコンシード。相手が次のストロークを行う前であればいつでも認められる。

相手はコンシードされたストロークを含めたスコアでホールを終了したことになる。その球は誰が取り除いてもよい。

(2) コンシードを行う方法。コンシードは明確なやりとりがあった場合にのみ成立する:
・コンシードは言葉、またはストローク、ホール、マッチをコンシードするプレーヤーの意図を明らかに示す行為(例えば、身振り手振り)のいずれかで成立する。

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