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「チャンスなくない」松山英樹は首位と4打差で今季初勝利に望み

◇米国男子◇BMW選手権 3日目(8日)◇アロニミンクGC(ペンシルベニア州)◇7237yd(パー70)

3打差の3位から出た松山英樹は4バーディ、1ボギーの「67」で回った。通算13アンダーの7位に順位を下げたが、首位のジャスティン・ローズ(イングランド)とは4打差。昨年8月「WGCブリヂストン招待」以来になるツアー通算6勝目へ望みをつないだ。

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前夜から明け方までの降雨により第一組のティオフを大幅に遅らせ、2サムの1ウェイから3サムの2ウェイに変更された。リッキー・ファウラーとの同組にアレックス・ノレン(スウェーデン)を加えたムービングデーの前半で、松山はパターを片手に何度も険しい表情を見せた。

水分をたっぷり含んだ左ラフに第1打を入れた1番は、第2打がグリーンに届かずボギー発進。その後は「下がやわらかくなりランが出ない分、フェアウェイに行った」とティショットからチャンスを作ったが、2番から2連続で4mを外した。初バーディを奪った直後の6番には1.5mを決められず。スコアを伸ばす上位陣を尻目に「いまの自分の(良くない)状態がそのまま出ている」とグリーン上で停滞した。

フェアウェイキープ率92.86%(13ホール/14ホール)、パーオン率94.44%(17ホール/18ホール)とショットは高い数値を出した。「いまいち、ぴたっと来るものがない」と満足できる感触ではないが、後半に3つ伸ばした。「悪くないスコアだと思う」と最後は帳尻を合わせた。

首位との差は今季の最終日で最少。最終ラウンドの平均ストロークはツアー全体2位の68.57を記録するが、前日には久しぶりの優勝争いの中でのショット精度への懸念を口にした。その不安は「変わらない」とする。

悪天候の予報になった最終日について「伸ばして行けばチャンスがなくもない数字だと思う。きょうのようにしっかりチャンスを待ってプレーしたい」と話した。(ペンシルベニア州デラウェア/林洋平)

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