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2018年 ウェルズファーゴ選手権
期間:05/03〜05/06 場所:クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)

“よっぽどの奇跡”が起きた 松山英樹は滑り込みで決勝進出

◇米国男子◇ウェルズファーゴ選手権 2日目(4日)◇クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)◇7554yd(パー71)

6オーバーの135位タイと初日に出遅れた松山英樹は1イーグル3バーディ、1ダブルボギーの「68」で回り、通算3オーバーに巻き返した。ホールアウト直後は予選落ちを覚悟して“あきらめモード”だったが、ギリギリの69位タイで決勝ラウンドに滑り込んだ。

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前日に3つのダブルボギーをたたいた松山は、この日もまず“ダボ”でスコアが動いた。前半7番(パー5)で、1Wショットを大きく右に曲げてOB。「低めの球でフェアウェイキープをしたいと思ったが、スイングのミスがあっても、あそこまで曲がってしまうとは…。ドライバーを替えて、やったことのないショットをいきなりやった。練習ではできても、試合で打つのとは全然違う」。前日に新しい1W(テーラーメイド M3 440 ドライバー)にスイッチしたばかり。手に馴染む前の一打から4オン3パットとした。

反撃は通算8オーバーと絶望的な位置から始まった。続く8番は346ydと短いパー4。1Wでグリーン手前まで運ぶと、ウェッジでチップインイーグルを決めた。「あそこで入ると入らないとでは、後半のモチベーションも違った」。ティショットは次第に安定。後半には、1オンに成功した14番(打ち下ろしの344yd)から3連続バーディを奪った。

ツアーで最も難しい16番からの上がり3ホール、通称“グリーンマイル”を1アンダーでクリア。「(後半は)1Wがうまく行って、セカンドも悪くない感じで打っていた。形としては良くなっている。パッティングが気持ち良く打って入れば…、こんなところにはいないですよね」と初日同様、ショットへの復調を感じられた。

一方で正午過ぎのホールアウト時点では84位タイと、決勝進出となる上位70位は遠く、最終18番で外した5mのバーディパットを悔やんだ。「粘ってもね、(予選)通過にならなきゃ意味がないですからね。(通算)2オーバーにしておけばチャンスがあるかなと思ったんですけど、3オーバーではほぼ、ないですよね…。“よっぽどの奇跡が起こらないと”」と予選落ちを覚悟した。

ところが、難関コースでは時間の経過とともにカットラインは下がり、午後7時前に松山は60位台に滑り込み。コースを去る際には「(自宅のある)フロリダに帰ります。(決勝進出となったら)車で来ます。寝ずに走ったら間に合うでしょう!」と言い放ったが…土曜日のティタイムはやってくる。(ノースカロライナ州シャーロット/桂川洋一)

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