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「休んでいるヒマはない」松山英樹の新年への課題を読み解く

◇米国男子(ツアー外競技)◇ヒーローワールドチャレンジ 最終日(3日)◇アルバニーGC(バハマ)◇7302yd(パー72)

松山英樹は2017年の最終ラウンドを「68」で回り、通算11アンダーの5位タイでフィニッシュした。7打差にいたトップを追い、出だしの1番で残り117ydの第2打をAWでカップインさせてイーグル発進。タイガー・ウッズの主催大会で連覇はならなかったものの、きっちり上位で一年を締めくくった。

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「セカンドは完璧。入るかな…と思ったら入った」という開始ホールに続き、2番(パー3)では2m強のパーパットを沈め、3番(パー5)でバーディ。スタートダッシュに成功した松山は、6番(パー5)で勢いを止めた。フェアウェイから3Iでの第2打が右サイドのブッシュに入り、アンプレヤブルを宣言してボギー。「6番のセカンド、7番のアプローチと、チャンスにつけられるところでつけられなかった」と反省した。

15m近いスライスラインを読み切った後半14番から3連続バーディを決めながら、終盤17番(パー3)からティショットがブレ、連続ボギー。「上がりは来年につながらないようなボギーが2つ…」と、こぼした。「ショットは良いホールもありましたけど、上がりのホールは全部ダメだったので、忘れました」。年の終わりの節目の試合といえども、そこにホッとする様子はなかった。

2017年は米ツアーのダブルス戦「チューリッヒクラシック」、欧州ツアー「アイルランドオープン」、日本ツアー「ダンロップフェニックス」を含め、25試合に出場した。その最後、今大会の収穫のひとつが「初日、2日目は本当に良いパッティングができた」こと。ただ、「3日目、4日目まで持続できないのが課題。そこが今回も表れた」という。

スイングに修正を加え、不振脱却を目指すショットについては「4日間、たくさんボールを打ったが“きっかけ”はつかめそうでつかめなかったかな。(ダンロップ)フェニックスから徐々にやり始めて、いい結果も表れているが、なかなか持続できない」と自己評価。どちらに関しても口にした「持続」という言葉が、2018年のひとつのテーマになるかもしれない。

松山が考える、その解決方法はいたってシンプル。「持続できる何かを見つけて、何かをやりたい。やり続ければ、たくさん発見がある。いかに“その打ち方”で打ち込んで、形にしていくか」。練習場に出て、コースを歩いて、ボールを打つ。地道な鍛錬を続けるだけだ。

10月に開幕した米ツアーのシーズンはクリスマス休暇に入る。松山は年明け1月4日(木)にハワイで開幕する「セントリートーナメントofチャンピオンズ」(プランテーションコースatカパルア)で再始動。「1カ月もたたないうちに始まるんで、休んでいる暇はないです。再来週くらいからトレーニングもして、練習も追い込んでいければ」。世界トップの精鋭18人が集まったフィールドを見やり、「休んでいる人はいないんで」と静かに言った。(バハマ・アルバニー/桂川洋一)

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