松山英樹が19年初戦へ アマチュア・金谷拓実は米ツアーデビュー
2017年 ザ・プレジデンツカップ
期間:09/28〜10/01 場所:リバティーナショナルGC(ニュージャージー州)
シーズン最後の日に 松山英樹がマッチでトーマス撃破
◇世界選抜VS米国選抜対抗戦◇ザ・プレジデンツカップ 最終日(1日)◇リバティーナショナルGC(ニュージャージー州)◇7328yd(パー71)
シングルス12マッチが行われ、世界選抜チームは大会7連敗を喫したものの、松山英樹は米国選抜のジャスティン・トーマスを3&1で破った。スタートの1番でバーディを奪われて1DOWNとしながら、要所でショットにキレを見せて挽回。1年を“白星”で締めくくり、2週後には新たな気持ちで2017―18年シーズンを迎える。
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ツアーの1年間を盛り上げてきた2人の好マッチだった。3日目までに敗色濃厚だった世界選抜の松山は、年間5勝を挙げたトーマスが優勝した2大会(CIMBクラシック、SBSトーナメントofチャンピオンズ)で2位。8月の「全米プロゴルフ選手権」では最終日に同じ組でプレーし、メジャー初タイトルを争った相手と激闘を披露した。
松山は出だしのDOWNをラフから寄せワンパーを拾った3番で取り返し、4番(パー5)では3Wで2オンに成功。トーマスのバンカーセーブのバーディの直後、3mの下りのラインを沈めてイーグルを決めた。
互いに一進一退の攻防が続き、松山は再びオールスクエアで迎えた6番でスーパーショットを繰り出す。第1打を右に曲げ、カート道よりも右のラフからの2打目をピンそば1.5mにつけ、ピンチをチャンスに一変させた。このホールのバーディで1UPとしてからは、唯一のボギーとした終盤16番(パー3)まで、トーマスにホールを奪われなかった。コンシードされたものも含め、17ホールで1イーグル7バーディ。一方のトーマスも8バーディを決め、互いにバーディで分けたホールが5つという引き締まったマッチとなった。
今季何度もぶつかったトーマスとの対戦に、松山は「何も変わらず、いつも通りでした」という。「みんなそう(ライバル関係にあると)言ってますけど、僕は気にしてないんで」。プレーオフシリーズから、今大会も前日までの3日間はショットに苦しんだが、「全然まだまだなんですけど、きょうは今できることの、本当に限界を出したという感じです」と、この日の個人の結果には納得した。
2週後にマレーシアで行われる「CIMBクラシック」(TPCクアラルンプール)で新シーズンの初戦に臨む。「状態は良くないですけど、その中でこうやってちょっとハマれば、良いスコアで回れるということが分かった。それを、少しずつできるように」。戦いはまたすぐに始まる。(ニュージャージー州ジャージーシティ/桂川洋一)