ジョーダン・スピース、自己最長28mのロングパットを決める
珍記録は生まれるか?スピースはウッズ以来の複数回年間王者狙う
◇米国男子プレーオフ最終戦◇ツアー選手権 事前情報(20日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7385yd(パー70)
「全英オープン」など今季3勝を挙げたジョーダン・スピースが、フェデックスカップポイントランキング1位で最終戦を迎えた。年間王者となれば2015年以来2度目の戴冠。タイガー・ウッズ(07、09年)以来となる複数回のタイトルホルダーになる。
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レギュラーシーズンをランク3位で終えたスピースは、プレーオフ初戦でダスティン・ジョンソンに敗れ、第2戦は盟友ジャスティン・トーマスに後塵を拝し、大会2位が続いた。前週の第3戦「BMW選手権」は最終日に「65」をマークして7位タイ。今大会で優勝すれば文句なしで2年ぶりの年間王者となるが、2位以下でもチャンスが十分にある。数字的には出場30人中29位でも可能性アリ。PGAツアーは公式サイトで「5位以内でのフィニッシュなら有力(2位から5位の選手が優勝しない場合)」と報じている。
フェデックスカップレースが始まった2007年以降、プレーオフシリーズ4試合で優勝せずに年間王者になった選手はひとりもいない。スピースにはそんな“珍記録”もかかるが、あくまで目指すのはトーナメントでの勝利。
「6位、7位くらいまでの選手は、優勝すれば年間王者のチャンスが十分にあるから、僕の成績を考えてはいないと思う。彼らはこの試合に勝つことに集中しているはず。僕には勝たなくても、フェデックスカップを獲れるなどいろんなシナリオがあるみたいだけど、単純にこの試合の勝負を考えている。(年間タイトルに向けた)細かい計算には興味がないね」
ツアーのパワーランキング(優勝予想)でもスピースは1番手。ラフとグリーンをバミューダ芝が覆う18ホールについて「僕はこのコースが好き」という。バミューダ芝が大好きなんだ。(テキサスで)僕はこの芝で育ったからね」と自信を持ってティオフする(ジョージア州アトランタ/桂川洋一)