リッキー・ファウラーが上位発進 池田勇太は3ホール残し順延
2017年 マスターズ
期間:04/06〜04/09 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
メジャー初勝利へ首位奪取も ファウラーは急がない
◇メジャー第1戦◇マスターズ 2日目(7日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7435ヤード(パー72)
「昨日も今日も良いゴルフをしていたので、トップになっても不思議でないゴルフだった」。そう言ったのは予選2日間、隣でプレーした松山英樹だった。メジャー初制覇を狙うリッキー・ファウラーがこの日のベストスコア「67」をマークし、通算4アンダーで4人が並ぶ首位に浮上した。
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序盤2番(パー5)でグリーン右のガードバンカーから直接沈めてイーグルとしたファウラー。その後は13番までにバーディを3つ重ねて上位に顔を出した。15番(パー5)で2オンを狙ったフェアウェイウッドでのショットをグリーン左奥の池に入れてボギーとしたものの、16番(パー3)ですぐさまバーディを奪取。手前のカラーからパターでフックラインをねじ込み、歓声を爆発させた。
ファンサービス満点の米ツアーのファッションリーダー。同じウエアに身を包む多くの子どもたちがコースに来場するほど、絶大な人気を誇るが、プレー中のアクションは控えめで、プレーと自分を冷静に分析する。今週のテーマは「急がない」こと。「ゆっくり歩いて、じっくり時間をかけたい。僕は(ラウンド中に)スピードアップして、急ぎ過ぎてしまう悪い癖があるんだ。できるだけゆっくり考えて、急がないことを考えたい。それがカギのひとつになる」
昨年は初日に「80」を叩いて予選落ち。2014年大会で残した自己最高の5位を更新できなかった。今年は2月末に「ザ・ホンダクラシック」でツアー4勝目を挙げて上り調子。この2日間は+3.235とパッティング技術を示すストローク・ゲインド・パッティングで全体1位とグリーン上のプレーが充実している。「楽しい週末になりそうだ」と端正な顔は自然と引き締まった。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)