2017年 マスターズ
期間:04/06〜04/09 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
年齢なんかカンケーない? ミケルソンはジャック越えに挑む
◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前情報(4日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7435ヤード(パー72)
「マスターズ」史上最多勝利数を誇るジャック・ニクラスは、1986年に6度目の優勝を飾り、46歳2カ月23日の最年長優勝記録を樹立した。過去3度優勝のフィル・ミケルソンは今年6月で47歳になることから、帝王の記録を更新する期待を背負っている。
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ミケルソンは今年で25回目の出場。2010年が最後のマスターズ制覇だが、一昨年は2位で終えた。ツアー優勝は2013年の「全英オープン」が最後。とはいえ、世界ランキングで18位を保っている。
「年のことは、そんなに深く考えていないんだ。最近はトレーニングで選手寿命もずいぶん長くなっているから。僕はフィットネスに特別取り組んでいるわけではないけれど、肉体的に思うように練習ができて、プレーできるための時間を費やしてきた」。前年大会の最終日、最終組のひとつ前で松山英樹と一緒にプレーした58歳(当時)、ベルンハルト・ランガー(ドイツ)を引き合いに出し、「何十年前も前と比べて、今の時代は年齢が大きな要素ではないと思う」と話した。
レフティは3月の世界選手権「WGCメキシコ選手権」7位、「WGCデルテクノロジーズマッチプレー」は準々決勝まで進出した。会場の芝質がオーガスタナショナルと酷似する前週の「シェルヒューストンオープン」も4日間戦い抜くなど、準備は万端だ。
ニクラスもレフティの活躍について納得する。「彼にとって年齢は大きな問題じゃない。体も大きくてボールも飛ぶし、優れたショートゲームがある。優勝争いをしても、私にとっては驚きではない」
31年前の最終日、ニクラスは勝利を引き寄せるパットを17番で決め、パターを天高く突き上げた。テレビアナウンサーが発した「Yes, Sir!!」のフレーズは今なお健在。それに代わる、新たな名シーンは生まれるだろうか。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)