片手でアプローチ対決をするワンアームチャレンジに挑戦した石川遼

◇米国男子◇ザ・ホンダクラシック 事前情報◇PGAナショナル・チャンピオンコース（フロリダ州）◇7140yd（パー70）

開幕を2日後に控えた21日（火）、石川遼は午前8時からイン9ホールの練習ラウンドを行った。既に日曜日に18ホール、月曜日に9ホールのラウンドを済ませており、これで計2ラウンドを完了。ラウンド後はパッティング、アプローチ、打撃と練習場でみっちり時間を費やして、午後2時過ぎに「あー、疲れたぁ」と充実の表情で会場を後にした。

＜＜　下に続く　＞＞

この日の練習ラウンド中、石川は18番グリーン手前で「ワンアーム・チャレンジ」と題されたチャリティ企画に参加した。これは、生まれつき右手の一部を欠損したトミー・モリッシー君（6歳）と、グリーン手前約70ydの特設ティから、プロも片手1本を使ってニアピン対決を行うというもの。このチャレンジは、モリッシー君ら“手足に違いがある子供たち”を支援する基金（※）への寄付を呼びかけており、米国の主要テレビ局であるCBSとNBCでも放映されることになっている。

チャレンジの結果、左手1本で打ったモリッシー君と、右手1本で打った石川ともにグリーンをとらえたが、わずかにモリッシー君の方がピンに近く、石川は「彼のショットが素晴らしかった」と脱帽した。それでも「こういう活動の一部になれてうれしいです」と、PGAツアーならではのチャリティ企画に貢献できたことを喜んでいた。

プロアマ戦に出場しない石川は、開幕前日は軽めの調整となる予定。大会初日はジョン・センデン（オーストラリア）、マイケル・トンプソンと同組で午前8時5分に1番ティからスタートする。（フロリダ州パームビーチガーデンズ／今岡涼太）

（※）http://www.unlimbited.org/