石川遼の復帰Vにも発奮 松山英樹にたくさんの“刺激物”
2016年 ドイツバンク選手権
期間:09/02〜09/05 場所:TPCボストン(マサチューセッツ州)
3年連続の最終戦へ 松山英樹がまず狙うべき「47位」
米国男子ツアーのフェデックスカップ・プレーオフ第2戦「ドイツバンク選手権」は2日(金)に開幕する。前週の「ザ・バークレイズ」で予選落ちを喫した松山英樹は、ポイントランキングで12位から17位に降下して大会を迎える。
ツアー参戦初年度の2014年から3年連続でプレーオフに進出した松山。ここマサチューセッツ州のTPCボストンでは、一昨年57位タイ、昨年は25位タイで終えた。いずれも2日目、3日目に60台をマークしながら、最終日にオーバーパー(パー71)を叩いて後退する流れ。「そんなにイヤじゃないけれど、あまり成績が出ていないコースという印象」と、最後の噛みあわせの悪さに手を焼いている。
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決勝ラウンド進出を逃した先週8月26日(金)はプレーを終えたあと、3時間以上の打ち込みを行い「ショットもパットもちょっとつかむものがあった」という。
週が明けて会場に入り、手にしていた1Wは2週続けて使用したダンロップスポーツの「Z765リミテッドモデル」ではなく、長年愛用してきた「ZR-30」。前週同様、フェアウェイ両サイドの深いラフからのショットはよりピンチになりうるコースとあってか、最も信頼を置くエースドライバーで確実に結果を出す構えとみられる。
開幕前日のプロアマ戦では「芯に当たったと思ったら林に行ってしまった」と嘆く場面もあり、依然としてコース内では目に見えた復調をつかめずにいる様子。それでもこの日は、パットで同伴競技者たちを沸かせる場面が多かった。
見据えるのはまず、最終戦「ツアー選手権」の出場権獲得となるランキング30位以内を確保すること。ツアーの試算では今週47位以内に入れば、次週の第3戦「BMW選手権」の結果を待たずして、3年連続の出場が決まる。「とりあえず予選を通過して、最終戦行きを早く決めたい」。予選ラウンドは前年王者のリッキー・ファウラー、ウィリアム・マクガートとプレー。再び多くの観衆を引き連れるが、静かに自分のターゲットを追う。(マサチューセッツ州ノートン/桂川洋一)