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667ydを2打でグリーンオーバー 松山英樹は新1Wに及第点

世界選手権シリーズ「WGCブリヂストン招待」が30日(木)、オハイオ州のファイヤーストーンCCで開幕した。新しい1Wを実戦投入した松山英樹は3バーディ、3ボギーの「70」(パー70)。後半の巻き返しが光り、イーブンパーの18位タイで滑り出した。

直近2試合で予選落ちを喫した松山はこの日、3本のクラブを入れ替えた。1Wはダンロップスポーツの「スリクソン Z565」。5W(UT)に替わるクラブにはテーラーメイドの「M2ツアー アイアン(3番)」。パターもオデッセイのセンターシャフトのピンタイプ「ミルドコレクション#2」をキャディバッグに収め、全体の最後の組でティオフした。

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出だしは1Wショットを大きく左に曲げる場面が相次ぎ、左ラフからの2打目を池に入れた3番でボギーが先行。8番でバーディを取り返したが、ティショットを左のバンカーに入れた9番から2連続ボギーを叩いて通算2オーバーまで後退した。

粘りを見せたのは終盤のホール。1Wでのフェードボールでフェアウェイをとらえた13番で、2打目をピンそば1mにつけてバーディ。そして667ydの名物パー5、16番では「ストレートから少しドローの完璧な当たり」という1Wショットが炸裂し、下り傾斜も味方につけて363ydドライブを記録した。

すると2打目ではグリーン右手前の池を恐れず、3Wを持つ強攻策。ピンまでは打ち下ろしを計算して残り275yd。フィニッシュで手を離しながら強引にボールグリーン奥のラフまで運び、スタンドは拍手喝采となった。「風がフォローだった。当たり悪かったんで…よく池を越えましたよ。でも、池に入ってもパーが取れるかなと思った。きょうはショートゲームが良かったんで」。ウェッジでのチップインイーグルを惜しくも逃して膝を折ったが、“モンスター”の愛称で知られる難関ホールでバーディを決めた。

ここ最近は、練習と実戦での出来の差を嘆くゲームが続いたが、「この前の2試合に比べれば、きょうは試合と本番の差がなかった。それだけいいスイングになってきたのかなと思った」と手応えがあった。1Wショットでフェアウェイキープに成功したのは12ホール中、4ホールにとどまったが、「(曲がった原因は)打ち手(自分)でしょう。クラブのせいにしたらかわいそう。試合になれば変わるところもあります。ちょっと調整すれば良くなりそう。魅力ですね。(芯に当たると)飛んでましたから」と及第点を付けた。

出遅れを免れ、予選落ちのない4日間を十分に上位で戦えるスタート。「あまり期待せずにここに来た。ケガをしないように頑張ります」と控えめだったが、口ぶりも素振りも、日を追うごとに明るく、軽快になっている。(オハイオ州アクロン/桂川洋一)

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