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松山英樹が緩めた頬 第5のメジャーで世界1位と一騎打ちへ

松山英樹が“第5のメジャー”の最終日に最終組でプレーする。フロリダ州のTPCソーグラスで開催中の米国男子ツアー「ザ・プレーヤーズ選手権」3日目。5アンダーの36位タイで第3ラウンドを迎えた松山英樹は、風の舞う上空と強固なグリーンをものともせず、7バーディ、2ボギーの「67」を叩き出し、通算10アンダーの2位タイに急浮上した。4打差で単独首位に立つ世界ランキング1位のジェイソン・デイ(オーストラリア)を追い、今季2勝目を狙う。

ラウンド後にいつも厳しい言葉を並べる松山が、きょうばかりは頬を緩めた。「思いのほか良いプレーができた。本当に難しいコンディションの中、最初の3ホールでバーディを獲れたことで、あとのプレーに良い影響を及ぼした」。第1ラウンド71.014、第2ラウンド71.112だった平均ストロークは、第3ラウンドで75.592まで跳ね上がった。難度が極限に達したコースで、5つスコアを伸ばしたことに、素直に胸を張った。

ウェッジでピンそば1mにつけた1番から3連続バーディ。最高のスタートを切った直後、松山は目をむいた。4番をボギーとした後、バウンスバックを決めた5番で1.5mのバーディパットを沈めたときだ。「本当にグリーンが速いと思ってビックリした」。続く6番で10mのパットを2mオーバーさせ、3パットボギー。「ファーストパットもそんなに(強く)打ったかな、1mくらいで止まるかなと思ったら、止まらないから…どうしたんだ、このグリーン?と思って」

ガラスの滑りが出たグリーン。「73」と伸ばせなかったデイは「クレージーだ。言い方は悪いけど、みんなそう思っているはずだ」と言い表した。時間の経過とともに風も強くなったが、松山はいち早く対応した。この日、パターは「予選も通ったし、自分のいいフィーリングを求めて」前日まで使っていたマレット型から、ピン型のエースパターに戻した。感覚が研ぎ澄まされたのか、その後も2m弱のパーパットを確実に沈め、ピンチをくぐり抜けた。

後半に入ると、一気に加速。10番で6m、11番で2.5m、12番で2mを沈めて3連続バーディを決め、いよいよ上位に顔を出した。その3ホールで見せた、ボールがカップに沈む前に、入ることを確信したかのように歩き出す姿は、前日まではなかったシーンだ。「65」をマークしたケン・デュークには及ばなかったものの、この日60台をマークした3人のうちの1人となった。

「もう一回、回れと言われたら、このスコアは出ないですよ」と笑い、2月の「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」以来となる勝利を見据えた。ツアー通算3勝となれば、丸山茂樹と並ぶ日本人最多。年間複数回優勝を飾った日本人選手は過去にいない。

そして今大会のタイトルはビッグそのものだ。PGAツアーが主催するフラッグシップトーナメントの優勝者に与えられる賞金189万ドル(約2億円)、フェデックスカップポイント600点、5年間の長期シードはどれもツアーで最高レベルだ。

ただ、松山はあっけらかんと言った。「あまり気持ちは変わらない。勝ちたい試合のひとつですけど、だからといって特別視していない。大きいのは間違いないが、メジャーでもそうですけど、特別視しても良いことはない。『ミスは許されない』としてしまうと、悪い方向にいく。普段通りやる」。第5のメジャーの大看板が、この男の重圧になることはない。(フロリダ州ジャクソンビル/桂川洋一)

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