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2016年 マスターズ
期間:04/07〜04/10 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)

二クラス以来50年ぶり!前年覇者ジョーダン・スピースが首位発進

ジョージア州にあるオーガスタナショナルGCで開幕した「マスターズ」初日、ディフェンディングチャンピオンのジョーダン・スピースが12番(パー3)のティに向かうと、パトロンたちは次々に席を立って、スタンディングオベーションで出迎えた。

「今日、もっともクールだった場面の1つだね。自分はマスターズチャンピオンなんだっていう気持ちになった。素晴らしい瞬間だった。それから振り返って、あの小さなグリーンを吹き抜ける強風を見た。だから、その感動は長くは続かなかったけどね」

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この日、スピースが記録したのは6バーディ、ノーボギーの「66」。2位に2打差をつける単独首位発進は、昨年を彷彿とさせる記録的なラウンドだった。

ディフェンディングチャンピオンが初日を首位で終えたのは、1966年のジャック・ニクラス以来、50年ぶり。スピース自身、オーガスタナショナルでは9ラウンド目だが、いまだにオーバーパーは一度もないという相性の良さだ。

この日は、フェアウェイキープ8回(62位タイ)、パーオン12回(26位タイ)とショットでは苦戦したが、合計25パットはフィールド1位。パーオン時の平均パット数も3位(1.58)と得意のグリーン上でスコアを作った。

「(8アンダーで回った)去年の初日は、9アンダー、10アンダーが出てもおかしくないラウンドだったので、内容は去年の方が良かったと思う。でも、内容と比較したスコアで言うと、今日のラウンドは素晴らしかった。(逆に)首位に4打差をつけられていてもおかしくなかったと思う。うまくスコアを作れたという意味では、ベストラウンドの1つだね」

大会前日に1Wにヒビが入り、ヘッド交換を余儀なくされたが「まったくスコアに影響はしなかった」とスピース。「今年は去年よりも安定した成績を出せているし、なんでみんなが自分のことを“苦しんでいる”というのか分からないよ」と軽快に笑ってみせた。(ジョージア州オーガスタ/今岡涼太)

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