デイが単独首位キープ 同組の松山英樹は16位浮上
2016年 アーノルド・パーマー招待
期間:03/17〜03/20 場所:ベイヒルC&ロッジ(フロリダ州)
「あれだけ離されると…」松山英樹、16位浮上も自己評価は複雑!?
あくまで目指すのは勝利。だから復調の兆しも、どうも霞んで見えてしまう。フロリダ州のベイヒルクラブ&ロッジで開催中の米国男子ツアー「アーノルド・パーマー招待」2日目。2アンダーの27位タイから出た松山英樹は4バーディ、1ボギーの「69」をマーク。通算5アンダーの16位に浮上したが、同組でプレーしたジェイソン・デイ(オーストラリア)が13アンダーの単独首位に立ち、その差を大きく広げられた。
開幕前からショットの不調が続いた松山は「前半は良くなかった」という状態ながら、出だしの10番で9Iでの第2打をピン手前1mにつけてバーディ発進。12番(パー5)では3打目のアプローチを2mオーバーさせたが、パットをしっかり沈めて2つ目を決めた。
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14番で4mのパーパットをねじ込み、ピンチをかいくぐると、折り返しの18番で幸運が訪れる。残り171ydから8Iで放った第2打は、前日と同じようなミスでグリーン手前の岩を直撃。ところが大きく跳ねたボールは、この日は手前の池に消えるのではなく、グリーン奥のバンカーへ。「きのうと違って助かった…あそこをセーブできたのは良かった」と3オン1パットのパーを拾って事なきを得た。
手前からのアプローチを寄せきれなかった1番で唯一のボギーを叩いたが、後半のプレーには納得顔。「最後のほうはショットが良くなってきた。当たりがしっかりしてきたし、思い通りの球を操れるようになった。迷いながら打った球はなかったので、良かったなと思います」。52度のウェッジでピンそば2mにつけた3番、アイアンでグリーン右手前のセミラフまで運んだ6番(パー5)でバーディを奪い、きっちりと2日連続のアンダーパーを記録した。
それでも松山の表情を晴れやかにさせないのは、同伴競技者のプレーぶり。今大会で、初めて同組になったデイは2日間を「66」「65」で回った。
「いいものを見せてもらった。全体的に足りないことが明確になったし、ああいうプレーができないとメジャーに勝てないと思った」と脱帽。一方で「同じ組の人があれだけ伸ばしたら(自分のラウンドは)そんなにいいプレーに感じない。あれだけ離されると…」と口角を下げた。8打差で迎える週末。ムービングデーの爆発でいま一度、挑戦権を得たい。(フロリダ州オーランド/桂川洋一)