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石川遼、松山2勝目に「置いていかれている」 重くしたクラブで腰痛再発?

米国男子ツアー「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」の開幕前日の10日、石川遼は会場のペブルビーチゴルフリンクス(カリフォルニア州)の練習場で軽く数球を打っただけで、欠場を決断せざるを得なかった。

「バックスイングとダウンスイングのとき、すごく強い電気じゃないけど“ビン!”というのが腰とお尻周りにちょっとある。それで、満足いくスイングができなくて、思い切り打とうとしても、そこでビクッとなって力が抜けちゃう」

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痛みは、予選落ちした前週の「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」からあったという。「特に金曜日の朝が寒さもあってきつかった。初日の最後までは思った通りに体が動かせていたけど、金曜日からは無意識でかばっていた」。前週時点で痛みについては言及しなかった石川だが、それ以降この日までほとんど球を打てなかったことを明かした。

2010年以降、数年にわたって腰痛に悩まされてきたが、体幹強化・スイング改造などを経て徐々に回復。「昨年は一度も痛くならなかった」と復調したかに見えた矢先だった。

「兆候はなかった。先週、何が違ったかというと、1Wの調子が良くて、ホールが進むにつれてどんどん振れていくような感じがあった。それに体がついてきていなかったのかなと思う」

昨年9月から1Wは20グラム重くした90グラム台のシャフトを使い始め、翌週にはアイアン重量も重くした。「たぶん重いクラブにして、ヘッドスピードが出せて、飛距離も少し伸びた。それに自分の腰周り、お尻周りが耐えられなかった。自分にはそれしか原因が考えられない」と石川。

前週は、ともに米国を主戦場とする松山英樹がツアー2勝目を飾った。「お互いに昔から、あいつにできるなら俺にもできるっていう精神でやっている仲。同じ試合には出られているけど、今は置いていかれているなと思う。同じレベルというか、本当の意味で同じ舞台に行けるように頑張りたい」と前を向いたが、厳しい現実に直面している。

「焦る必要もないと思うけど、でも逆に焦らないってこともない。でも、万全な状態で出ないと何も得られないと思うので…」。現時点では次週の出場を目指すというが、先行きは不透明だ。(カリフォルニア州モントレー/今岡涼太)

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