<選手名鑑229>ブラント・スネデカー(後編)
2016年 ファーマーズインシュランスオープン
期間:01/28〜01/31 場所:Torrey Pines - North Course
唯一アンダーパーのスネデカーが聞きたくなかった「あの音」
風速15m近い風に、雨が混じった悪コンディションとなった米国男子ツアー「ファーマーズインシュランスオープン」最終ラウンド。首位と6打差の27位タイから出たブラント・スネデカーが、4バーディ、1ボギーの「69」とフィールド唯一のアンダーパーで通算6アンダーへとスコアを伸ばし、暫定2位タイでホールアウト。首位と1打差に浮上を果たした。
「あー、あの音は聞きたくなかったよ…」。ホールアウト後にインタビューを受けていたスネデカーが落胆した。この日、第2組となる午前7時10分にティオフしたスネデカーは、バックナインで4バーディを奪う好プレー。幾多の困難を乗り越えて、クラブハウスリーダーとして戻ってきたが、その時、中断を告げるホーンが鳴ったのだ。
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「今日は25ydとか30ydほどのフックを掛けないと、ピンに真っ直ぐ飛んでいかないようなショットも打ったし、90ydを9I、120ydを6Iとか、練習でも打たないようなショットを打った。運もあったし、風の読みも当たった。PGAツアーでのベストラウンドの1つと言えるね」
だからこそ、同じ状況で他の選手にも回ってほしかった。中断により、スネデカーの逆転の目は小さくなるのだ。
悔やんだのは最終18番(パー5)のグリーン奧からのアプローチ。「逆目で、下が濡れていて軟らかかった。アゲンストだったし、少しアグレッシブに行ったんだけど…」。ピンを4mオーバーすると、返しのバーディパットも外してパー。「あのミスが致命傷にならなければ良いんだけど…」と振り返った。
日曜夜、次週の開催地アリゾナ州フェニックスへ向けて飛び立つつもりだったというスネデカーだが、予定を変更。月曜日に持ち越された最終ラウンドの成り行きを、しばらく見守ることになる。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/今岡涼太)