松山英樹が19年初戦へ アマチュア・金谷拓実は米ツアーデビュー
2015年 WGC HSBCチャンピオンズ
期間:11/05〜11/08 場所:シェシャンインターナショナルGC(中国)
松山英樹が背中痛で途中棄権 6ホール目「ダメ、やめよう」/世界ゴルフ選手権
中国・上海郊外のシェシャンインターナショナルGCで開催中の世界ゴルフ選手権シリーズ「WGC HSBCチャンピオンズ」3日目、イーブンパーの53位で10番から出た松山英樹は、6ホール目となる15番を終えた時点で背中痛のため途中棄権した。
この日は雷雨のため、スタートが1時間15分遅れて11時05分となった。松山は11番で2打目を1mにつけてバーディを先行。続く12番(パー3)はティショットをグリーン左に外して寄せきれずボギーとしたが、続く13番で2打目をピンした2.5mにつけてすぐにバーディを取り返した。
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だが、最初に異変が見られたのはこの2打目を打ったときだった。ショット後に背中を気にするそぶりを見せ、グリーン上に行っても背中の右側をさすったり、ストレッチをしたりと違和感がある様子。14番のティグラウンドに行く前には、飯田光輝トレーナーから簡単なケアも受けた。
14番(パー5)の1Wでのティショットはフェアウェイへと運んだものの、2オンを狙った3Wでの2打目はフィニッシュ時にクラブから手を離し、両膝に手をついて痛みをこらえる仕草。球は力なくグリーン手前の池へと消えて、このホールをダブルボギーとした。
続く15番の1Wのティショットでもフィニッシュで苦痛に顔をゆがめてクラブを落とし、続く2打目を左サイドの深いラフから刻んで、3オン。1.5mのパーパットを沈めたが、カップから球を拾い上げると右手を顔の前で左右に振りながら「ダメ、やめよう」と進藤大典キャディに告げて棄権することを選択した。
「無理に無理をすればできたけど…」と、コースを去る際にコメントした松山。関係者によると、13番の2打目で最初に違和感が出て、15番のティショットを打つとき、続行は無理だと確信したという。痛みの箇所は背中の右側。詳しい診断と治療はこれからになる。
前週最終日の17番でコース内にできた穴に落ちて右足首をねんざしたが、そのケガとの関係は現時点で不明だ。2013年の今大会では、2日目のスタート前に同じく背中痛のために棄権している。
松山の次戦は現在のところ、2週間後に宮崎県で開催される国内男子ツアー「ダンロップフェニックストーナメント」の予定。ホテルへ戻る車へと乗り込む際には「じゃあみなさん、フェニックスで会いましょう!」と無念さを隠すように明るく振る舞った。(中国・上海/今岡涼太)